第四十七回 「NZ流「アリスのティーパーティー」 

                          夢兎



 


先週、2ヶ月ぶりに英語料理教室に参加してきた。今回の先生は、昨年10月にも参加したニュージーランド出身のウシカ(Ushka)さん。






ウシカさんは、今年2月に次男のカイくんを出産したばかり。真っ白な肌にパッチリおめめで、本当にかわいい!でも、4ヶ月にしては大きいなぁと思ったら、生まれたとき4600gもあったそうな。おっきー!!!






さて、今回のテーマは「不思議の国のアリスのティーパーティー」。焼き菓子、スコーン、サンドウィッチを紅茶とともにいただく、英国式アフタヌーンティー。英国式なのだけど、随所にニュージーランドが感じられる、ウシカさんのオリジナルメニュー。








料理を始める前に、ウシカさんの教室恒例のショート英会話レッスン。

みなさん、「不思議の国のアリス」のお話、覚えてますか?今回は、トランプに書かれている物語の場面をつなぎ、お話を完成させるというもの。






私はすっかり内容を忘れていました。。。でも、内容がうろ覚えでも、ヒントにしたがってつないでいけば答えが完成する。当たり前だけど、最初に“she”がくることはないし、“joins a neverending tea party”となるとアリスが目を覚ます直前の場面だとわかる。子供たちに英会話を教えているというウシカさんならではの、楽しい英会話レッスンでした。


では、そろそろ料理開始!今回は短時間に1つのオーブンで数種類の焼き菓子を作るため、手際の良さが大切。1つ焼いている間に1つ作り、それを焼いている間に次を作り、、、といった感じで、すいすいと料理を進めていく。私は普段から手際が悪くて料理に時間がかかってしまう。あらかじめ工程を考えたりと、料理も結構頭を使うのよね。。。

ここで、今回のメニューをご紹介。



Crunchy Top Lemon Cake〜クランキートップレモンケーキ



レモンの香りが初夏を思わせるさわやかなケーキ。パウンドケーキのような感じで表面がサクサクとしている。見た目はずっしりだけど、ふんだんに使用したレモンのおかげで意外とさっぱりした風味豊かなケーキ。





Raspberry Swiss Cakes〜ラズベリースイスケーキ




ショートブレットクッキーに似たサクサクとした食感の焼き菓子。ラズベリージャムの酸味がちょうど良い。そういえば、以前ニュージーランドへ行ったとき、お菓子だけでなく料理にもラズベリーが使われていた。「スイスケーキ」だけど、ニュージーランドを思わせる焼き菓子でした。




Lamingtons (New Zealand cake)〜レミントン(ニュージーランドケーキ)

これは、ニュージーランドオリジナルのケーキだそうだ。お手製のチョコレートシロップにスポンジケーキを軽くひたし、ココナッツをまぶして冷やしてからいただく。ココアの代わりにベリー系のジャムを使用してもOK。





Cheese and Herb Scones〜チーズとハーブのスコーン

今回は甘いお菓子が多いので、食事系のスコーンをセレクト。チーズとミックスハーブの香りがよい、しっかりとしたスコーン。薄くスライスすれば、ピザ台として使用できるとウシカさんが教えてくれた。



Sandwich of a cucumber〜きゅうりのサンドウィッチ



きゅうりだけのシンプルなサンドウィッチ。シンプルだけど、きゅうりの水気をキッチンペーパーで吸っておく、軽く岩塩をふる、などの手間を惜しまないこと!


しゃぼん玉で遊び心をくわえて童心に帰り、楽しいティーパーティーのはじまり♪



と、テーブルには1人1人の席に紙袋が置かれていた。開けてみると、なんとトランプが!



おいしいアフタヌーンティーをいただいたあと、アリスにちなみ、このトランプで“Alice's Fortune Telling(トランプ占い)”をしました。

ウシカさんが用意してくれたトランプ占いの資料をみると、数字とマークによって意味合いがあるらしい。ウシカさん曰く「信じたいことだけ信じればいいのよ。」そうですね(笑)。

それぞれ心の中で占ってもらう質問を決め、2人1組になり、好きなカードを引いて占っうというもの。私が「将来、幸せに暮らせるか」という大ざっぱな質問を胸に占ってもらった結果は、、、

“King of Diamonds Fair-haired or graying man. A man of authority, status, or influence.”

「威厳のあるおじいさん」ってこと?う〜ん、、、ってことは、オットが出世するてことかな?そういうことにしておこう。

中には、「あなたに興味のある人が現れ、恋の病に陥る」なんていう結果の人もいて、焦って「私にはオットがいます!浮気はしません!」と言ってました。やさしいウシカさんは「子供ができるってことかもしれないわ。」とアドバイスしていました。

なにはともあれ、今回もウシカワールドの癒し系料理教室となりました。実は、最近仕事でつらいことがあり、料理教室どころの気分ではなかったのだけど、やっぱり参加してよかった。ウシカさんの笑顔からエネルギーをもらい、心から癒されました。ありがとう、ウシカさん!

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<レシピ>(今回作った中から、2種類の焼き菓子をご紹介。)

Crunchy Top Lemon Cake〜クランキートップレモンケーキ(1ホール分)

材料:マーガリン       100g

   砂糖          175g

   小麦粉         175g

   ベーキングパウダー   小さじ2

   ベーキングソーダ    小さじ1

   卵(L)        2個

   牛乳          大さじ4

   レモンの皮のすりおろし 1個分

   レモン果汁       1個分(トッピング用)

   砂糖          大さじ3(トッピング用)



生地の材料を計量し、大き目のボールに入れてよく混ぜる。(粉類はふるっておく)


型にバターを塗り、小麦粉をはたいておき、生地をすべて流し込む。


180℃のオーブンで40分焼く。


レモン果汁に砂糖を混ぜ、トッピングを作る。

ケーキが焼き上がったら、熱いうちにトッピングを塗る。


冷めるまで置いてから切り分ける。

 


※バターではなくマーガリン?と思ったけど、ウシカさんが両方試したところ、このケーキはバターよりマーガリンの方がおいしいとのこと。

※焼き時間は1ホールなら40分。パウンドケーキの型を使うときは25分くらい。

※途中、どうしてもオーブンを開ける必要があるときは、設定時間の75%を過ぎるまで待つこと。今回なら30分が過ぎるまで待つ。これは、どんな焼き菓子も同じだそうだ。75%まで待たないと、ふくらみが悪くなったり焼き加減にムラができるらしい。




〜おまけ〜

ウシカさんは、こんなシリコン製のハケを使っていた。毛からできたハケよりも洗いやすくて便利だそうだ。(私は初めて見たけど、実はずいぶん前からあるらしいですね。。。)


Raspberry Swiss Cakes〜ラズベリースイスケーキ(40〜50個分)

材料:バター       225g

   粉砂糖        75g

   小麦粉       200g

   ベーキングパウダー 小さじ1

   コーンフラワー    50g

   ラズベリージャム  適量(トッピング用)

   粉砂糖       適量(トッピング用。お好みで。) 

 

粉砂糖と室温に戻したバターをやわらかくフワフワになるまで混ぜる。

*ワンポイント英語表現 fluffy=[軽くて柔らかで]フワフワした





ふるった小麦粉、ベーキングパウダーを加え、滑らかになるまで混ぜる。


生地を絞り器に入れ、紙ケースに円を書くように絞り出す。


180℃のオーブンで15分焼く。


ラズベリージャム少々をケーキの中央に載せる。
お好みで、粉砂糖をふりかける。


 

 

Let' s enjoy a never ending tea party!



エッセイストの紹介
夢兎氏

住まい・・・横浜市青葉区。

職業・・・公務員。

家族・・・IT企業に勤めるオットと2人暮らし。

趣味・・・旅行、ダイビング、マウンテンバイクなど。