先日ついにペトラの最後のクラスが無事終了しました。

何でも捨ててしまう日本人にとって、ゴミを出さない生活の工夫をしているドイツの方の暮らしぶりやお料理の方法は目を見張るものばかり。

「ゴミは分別して捨てる以前に 分別するようなゴミを出すものは買わないこと。暮らしそのものを変えること」

ペトラがいた3年間で私達はたくさんのことを学びました。

実際ドイツの人は、「不必要なもの、ペットボトル製品、缶製品」は買わないよう心がけ「生ゴミはほとんど出さないよう野菜の切れ端もきちんと使い切る」かたが多いそうです。

ペトラは「サランラップは使わず残ったお料理にはお皿をかぶせて保管。」「割れてしまったガラスを使ってコーヒーテーブルを作成」「野菜を煮るときも野菜から出る水分で煮れるよう無水鍋を使用」等数々の節約術を見せてくれました。

さて、2006年夏にドイツに帰国をされるペトラさん、最後のクラスに参加をされた孝子さんからご報告とレシピを噛み砕いたものが届きましたのでお送りいたします。〜Niki

第二十六回 「素朴で昔懐かしいドイツのお袋の味」  

みなさんこんにちは!坪井孝子です。ペトラさんの最後のクラスは皆、寂しくしんみりすると思いきや、真面目で質実剛健なゲルマン系のペトラさんとメキシコ人のお友達のルーシオさんの明るくハイテンションなラテンのリズムが加わり二人のコラボされた楽しく明るく爽やかなクッキングクラスになりました。

今回のメニューは本場ドイツパンとまさにぴったり合う4種類のペイスト、薄いピザ生地の上に玉ねぎとベーコンがトッピングされたフラムクーヘン、ドライフルーツがふんだんに入った伝統的なクリスマスケーキだったのですが、難しい工程は一切なく、ホームベーカリーやミキサーを合理的に利用して手早く作れ、しかも非常に美味しい本場ドイツの味を堪能出来ました。

最後に食べたペトラさん直伝のお料理を一品、一品、皆で感激しながらまた感謝の気持ちいっぱいで食べました。

ペトラさんの人柄と同様、素朴で昔懐かしいドイツのお袋の味、皆、一生忘れる事はないでしょう。

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

本日のレシピ (レシピ:孝子*IO) (写真:まりこ)

--Copyrightc2006Niki's Kitchen All Rights Reserved.--
Niki's Kitchenではレシピの著作権は全て先生にあり二次利用、再配布、営利目的での使用・転載とを禁止します。レシピは純粋にみなさんのご家庭でお楽しみください。

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
◆GERMAN WHOLE WHEAT BREAD - ドイツの全粒粉パン
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

※ピルクルから作るドイツパンのレシピは、ペトラさんと日清ヨーク株式会社との間で契約が結ばれています。



GERMAN WHOLE WHEAT BREAD - ドイツの全粒粉パン
* 材料
ライ麦粉 160g   (小麦粉の一種。パンの色が黒くほんのり酸味あり。重みが出る。)
全粒粉  240g   (小麦粉をまるごとひいた粉)
強力粉 200g   
塩  小さじ2
砂糖  小さじ1  (砂糖が少なめなのはピルクルに糖分が入っているため。)
ドライイースト 小さじ2半〜3
ごま  大さじ2
ぬるま湯  300ml (水道水)
ピルクル 140ml

* 作り方
ホームベーカリーにピルクル、ぬるま湯、イースト、砂糖、小麦粉、塩、ごまを入れてセットする。塩はイーストの発酵を妨げるので塩とイーストは混ざらないように。砂糖は発酵を助けます。

☆追記
ホームベーカリーによって材料の入れ方の順番が違うので、必ず確認の上、材料を入れて下さい。順番を間違えるとパンが膨らまない場合があります。またブレッドメーカーを使った場合パンの底には羽根の部分、穴が少し開きます。

例)ブレッドメーカー、TWIN BIRD (PY−D537型の場合)
ブレッドメーカーの容器を取り出し、羽根を取り付け、以下の順番で材料を入れていく。
1. イースト
2. 砂糖
3. ライ麦粉+全粒粉+強力粉+ごま
4. その上に塩をパラパラと振りかける。
5. ぬるま湯+ピルクルをぐるっと回し掛ける。(ピルクルの代わりにヤクルトでも可能)

上記の順番で入れた後、容器をセットしてメニューの全粒粉パンを選び、スタートボタンを押す。
4時間30分後、出来上がり。材料さえあれば炊飯器でお米を炊く感覚(時間は長いが)でパンが焼ける。

焼きあがった後、網の上に載せ、冷まして下さい。パンが温かい時にスライスすると上手に出来ない場合がありますので冷ましてからスライスして下さい。またパンには保存料が入っていない為、
冷蔵庫に入れてなるべく早めに食べて下さい。
☆パン作りで注意する事
ブレッドメーカーの指示通りに正確な順番で材料を入れる事&材料の正確な計量を間違えないように。粉、イーストはなるべく新鮮なものを使う事。有効期限を必ずチェックして下さい。

☆パンの保管の仕方
冷めてから密閉力のあるジプロックにいれて冷蔵庫、あるいは冷凍庫に入れる。冷凍庫に入れる場合は前もってスライスしておく。このパンは焼き立てはそのまま食べて、冷蔵庫あるいは冷凍庫に入れた後のパンはトースターでカリッと焼く、その方が香ばしさがあり、美味しい。

☆イーストの保存の仕方
イーストは必ず密閉させた状態にして冷凍庫に入れる。室温より長く保管出来る。

パン焼き機を使わない場合
レッスンではブレッドメーカー使用のため、ペトラさんのレシピをそのまま翻訳のみ。

1) 分量のぬるま湯の一部にイーストと砂糖をひとつまみ入れ15分暖かい場所に置く。その他の材料を加え、ハンドミキサーで(ニーダーを使う。普通の羽状のハンドミキサーでは難しいです)混ぜ合わせる。暖かい場所に1時間置いて発酵させる。

2) 成型して(楕円形)オイルを塗ったオーブントレーに乗せてオーブンの中火で1時間ほど焼く。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
◆FLAMMKUCHEN フラムクーヘン 
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



FLAMMKUCHEN フラムクーヘン 
* 材料
ドウ
強力粉                    500g
イースト              小さじ2
砂糖              ひとつまみ
塩                小さじ2
ぬるま湯 (水道水)  300g

トッピング
生クリーム  150ml
ブイヨン  あれば顆粒状のもの、なければ1個をつぶして粉状にしておく
たまねぎ  5〜7個スライスしておく
にんにく  8片スライスしておく
ベーコン  200g たんざく切り
* 作り方 (ハンドミキサー使用の場合)
1.分量のぬるま湯のうち少しとイースト、砂糖ひとつまみをボウルに入れて15分ほど暖かい場所において発酵させる。次に残りの材料を全部入れて混ぜ、ドウを作る。(ハンドミキサーのニーダーで混ぜ合わせる)暖かい場所に1時間ほど置いて発酵させる。

2.ドウを3,4個にわけて丸くして麺棒で薄く延ばし、小麦粉をはたいたオーブントレーに載せて
5分〜10分生地を休ませる。(すぐに焼いても問題ないそうです) 生クリームとブイヨンを混ぜ合わせる。(ブイヨンはきれいに溶けていなくてもよい)このクリームを生地の上にまんべんなく塗り、上にトッピングの材料を載せ、中火〜強火(200度)で10分ほど焼いてできあがり。

☆ ブレッドメーカーで生地作りをした場合(TWIN BIRDブレッドメーカー/PY-D537型)
ブレッドメーカーの容器を取り出して材料を以下の通り入れていく。
1. イースト
2. 砂糖
3. 強力粉
4. 塩
5. ぬるま湯(水道水)

その後、容器をセット、メニューの生地作りボタンを押し、スタートボタンを押す。
終了ブザーが鳴ったら生地を取り出して、作り方#2に進む。



エッセイストの紹介
Takako Tsuboi


元、海外添乗員。生きるスーパーポジティブを目指して日夜活動中。