第二十九回 「 ピーナッツがきめてのインドネシア料理」  

             池上 俊介



 

海外の方のお宅にお邪魔してその国の料理を教えてもらおうという素敵なNiki's kitchenも、横須賀米軍基地のカメルーン料理に続いて2回目。今日はインドネシア料理です。

今日の生徒は僕含めて5人。僕除いて全員女性でした。先生はジャカルタ出身。中国系の方で、シンガポールを経て日本に来た時には子供がまだ赤ちゃんで本当に大変だったとか。

その子供は今や10歳の男の子でお母さん大好き。料理つくっている僕らのまわりをうろうろして、氷準備してくれたり手伝ってくれました。前回のカメルーンの先生の家もそうでしたが、家族仲いいなー。やはり異国の地で生活すると家族を意識するのでしょうか。家族の仲良い僕もびっくり。

さて、世界の料理は調味料が決めてということは前回カメルーン料理の生胡椒ペーストをつくった時に学習しました。今回のインドネシア料理といえばピーナッツソースです。

生ピーナッツを油で焙って、ミキサーに入れて液状になるくらい砕きます。この時はまだ水を入れません。ピーナッツは水をいれると膨らんでしまうらしいので、他の料理でも最後の最後まで水につけないのがポイントらしい。

砂糖とブラウンシュガー、塩、タマリンドを入れます。あのピーナッツソースのねっとり感はタマリンドだったのですね。チリで味を調整。辛いもの好きはたくさんいれるのが吉。bird's eyeというチリは激辛。でもそのネーミングセンス気に入りました。その後、水を少しづつ加えて混ぜ合わせます(写真)

味見するととてもフレッシュ!!皆で歓声があがります。以前、バリ島に2回行ったことがあるのですが、そこで食べたソースより美味しいような気がしました。何でもできたてはうまいんだな。

そして、チキン。
カメルーン料理では胡椒ペーストを耐熱ビニールの袋にチキンと一緒にいれて、ビニールごとオーブンで焼くという大胆な料理を見せられたのですが、さて今回はと期待。

見た事ない香辛料の香りや味を確かめつつ、ガーリック、ジンジャー、コリアンダーシード、ターメリックにキャンドルナッツ、塩、砂糖をミキサーにいれてペースト状のものをつくります。ミキサー大活躍。というかミキサーをもたない僕は材料集めたとしても家で再現できません。

チキンにスパイスを絡めた後、水がなくなるまで煮込んだ後に油で揚げます。一度煮込んだ方がスパイスがチキンに染み込むそうです。何でも一手間は大事だなと思いました。

インドネシア料理を食べると必ず最初にでてくるルンペイエというピーナッツの入ったセンベイのようなものは、米粉にスパイスをいれた液状のものを油で揚げてつくるとはびっくり。

食卓は写真のような感じ。緑の器が素敵です。たぶん、和食にはあわないけれど、インドネシア料理のようなビビットな食材にはぴったりでした。

ピーナッツソースをかけたガドガドは、どっしりしています。明らかに日本人向けの味ではないので、とても不思議な味で美味しい。デザートもカキ氷にアボガドが入っていたりして、とてもユニークでした。

最後に先生と2ショット。とても優しい先生で、shunおかわりいかがと何度も言ってくれました。






エッセイストの紹介
池上 俊介氏


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データセクション株式会社社長。

ある日の日記より。
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「しゅんは四角いお皿を手に入れた!!」

自称週末なんちゃって料理好きのしゅんは、女の子でいっぱいの自由が丘のおされな雑貨屋に一人、雄を決して突入し、四角いお皿を手に入れた!!

四角いお皿の方がお店っぽくて、もっと幸せな気分でごはん食べれるよとのコメントいただいたので、さっそくいろいろつくって載せてみることにする。

メインはブリ大根。ちゃんと米のとぎ汁で煮て1時間くらいかけてつくっています。ちと大根固いのが待てないオイラの弱いところ。。大好きなカツオの刺身は最近安いので幸せ。

せっかくだからもう少し皿数増やしてみようと、豆腐にネギを大量に載せてみる。

そういえば、生姜もありますよ旦那!味噌つけて食べるのが酒にあうんだよな。三崎で買ったカツオの塩辛と湯河原で買ったイカの塩辛も冷蔵庫で発見。それっぽく盛り付けて、食べ比べでみることにする。

今日のメニューは日本酒だな。高知のフルーティな日本酒「酔鯨」をセレクト。この酒は司馬遼太郎「酔って候」につながるネーミングセンスなので大好き。昔のペンネームの夢酔にも近いしな。酔生夢死。

お皿変えただけで料理がまた楽しくなってしまいました。
いやー、いい休日ですな。誰かに食べさせたいくらい。