Cold soup with beet root 
●ビーツの冷たいスープ（作り済み・レシピ付き）
ロシア同様にビーツ入りのボルシチを郷土料理とするルーマニアでは、夏にはビーツを冷製のスープにしてスーッと身体の熱を取る工夫をします。 実はこのピンク色を出すには、ちょっとした秘密があります。酸味の中にとろりとしたまろやかさがあるのも特徴です。 見た目も鮮やかなビーツ色のスープはサラダ感覚の健康的なお料理です。 



Zacusca
●野菜のスプレッド「ザクスカ」
夏野菜の美味しさが濃縮された「ザクスカ」は、パプリカやナスなどをローストし、他の野菜やスパイスとともに作るペーストです。このスプレッドはバルカン半島に広く見られますが、ルーマニアでは、ころんと丸い形がかわいいルーマニア産パプリカ「gogoșari ゴゴサリ」を使います。
夏の終わり、ルーマニアでは家族総出で大量の「ザクスカ」を作り瓶詰めにします。野菜の少なくなる冬の間にビタミンを補給できるようにと、それぞれの家庭に伝わるレシピで古くから作られてきた伝統の保存食です。野菜の甘みとローストした香りが溶け合い、数ヶ月熟成させた方がおいしくなるとされますが、一度開封したら数日以内に食べきらなくてはいけません。といっても、皆の大好物なので我が家では一日も持たず、そんな心配はいりません！
「ザクスカ」は「朝食」あるいは「前菜」という意味を持つ通り、パンにスプレッドとして塗るのが一番人気。野菜や肉料理の調味料としても使われます。最近は市販品も見られますが、皆、我が家の味が一番と主張する家族自慢の品です。皆さんにも我が家の味をお伝えします。 



Ciulama de pui(Romanian Creamed Chicken)
●ルーマニアのきのことチキンクリーム煮「キラウマ」
ルーマニアの伝統食「キラウマ」は、お祝いの時に必ずテーブルに上るお食事です。ルーマニアには森の国ですので獲れるキノコには色、形、風味と多種多様のものがあります。 実はいれる具も、その時により様々なのだそうです。 



Mamaliga
●とうもろこしで作るルーマニアの主食「ママリガ」
ルーマニアの主食はパンですが、パンかママリガ、というくらいパンと並んで主食の地位にあるのがママリガです。イタリアのポレンタと同じようなもので、とうもろこしの粉を練って作るために黄色をしています。固すぎず柔らかすぎず、美味しく作れればいいお嫁さんになれると言われるほど。各家庭の自慢の味があり、出来たてが一番。我が家のママリガを披露します。チキンクリーム煮「キウラマ」に添えてルーマニア伝統の味が完成です。 



  Tarta cu fructe (Romanian Fruits Tart)
●ルーマニアの焼きフルーツタルト
ルーマニアでたくさん採れるフルーツを焼き込んだ伝統の焼き菓子です。底に敷いたふわりと柔らかい生地と、トップのカリカリのクッキーのようなクランブルの間に、甘酸っぱいフルーツを挟んだ三層構造です。どんなフルーツでも作ることができますが、一番人気はほろ苦いチェリーとイチゴ。甘酸っぱいフルーツと食感の違いが生み出す忘れがたいハーモニーはルーマニアの人々の心に深く刻まれ、一口食べると子供の頃を思い出して心温まる気持ちになるお菓子です。 



Wine, Home-made plum/strawberry liquor
●ワイン、自家製プラム/イチゴのリキュールまたはツイカなど
果物の豊富なルーマニアでは、各家庭で季節のフルーツを漬け込み、自家製リキュールを作ります。この時期はプラムやイチゴがおすすめです。 



Coffee or Tea
●コーヒーまたは紅茶


Take out home 
●お土産：ザクスカ（２００ｇくらい入る瓶をお持ちください）



Welcome drink: Peppermint tea with lemon and honey
●ウェルカムドリンク: ハチミツレモン入り ミントティ
梅雨の雨の日も、日差しの強い日もいつも清涼感を運んでくれる爽やかなミントは、ルーマニアでも日々の暮らしの中にあります。ハチミツでほんのりとした自然の甘さを加え、レモンできゅっと引き締めます。レモンの酸味はダラダラとした汗が出にくくなる効果もあるんですよ。ハチミツも甘みだけでなく、体調を整えると考えられています。