バスクホームスティ体験記*バスク料理とボルドーのワイナリー巡り、スペインの旅
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特典
ホームスティ体験記
バスクHP
ご予約・お問合わせ:敦子さん
行き方
バスク1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
最終日
旅人:のり
By NIKI' KITCHEN英語料理教室
バスク1日目
パリで1泊した後10月13日夕方、私と
C
さんはパリのオルリー空港から空路で1時間ほどのビアリッツ空港に到着。
アニーとご主人のフィリップはすぐに私たちを見つけて笑顔で迎えてくれました。
あいにくこの日は土砂降りの雨
...
急いでフィリップの車に乗り込み
向かったご自宅は車で空港から10分ほどという非常に
便利な場所にあり、
しかも空港からそんなに近くとは思えないほど静かでこじんまりとした住宅地で、
白い壁に窓枠が赤や緑で塗られたバスクならではのデザインの家が並んでいます。
中に入ると明るく広々としたリビングに通され、高校生の息子さんのヒューゴを紹介してくれました。
他にお嬢さんが二人いるのですが、二人とも今は家を出てパリに住んでいるそうです。
私たちのベッドルームは1階と2諧に別れていて、
C
さんが1階、私が2諧を使うことになりました。
お嬢さんが使っていたと思われる部屋には私が料理好きと伝えたせいか
ピエール・エルメのレシピ本、卵料理の本、トリュフ料理の本などが並べてあって、アニーの優しい心遣いを感じます。
1
階でカプチーノとフィナンシェをいただきながら次の日からのスケジュールなどについて話をしました。
次の日の月曜日は歯科医であるフィリップの休診日なので、
フィリップに運転してもらってボルドーツアーの予定。ボルドーは初めてなのでとても楽しみ。
それから車でビアリッツを軽く案内してくれました。アニーの住む
Anglet
(アングレ)は
フランスでも有数の高級リゾート地ビアリッツとバスクの中心都市バイヨンヌの中間あたりに位置し、どちらに行くにも車で
10
分ほどです。
ビアリッツの海は雨のせいなのか波がとても荒々しくワイルドな感じ。夏はビーチとサーフィンでも人気だそうです。天気のいい日にぜひ再訪したいです。
帰宅後夕食の支度をするということで、キッチンで様子を見せてもらいました。白が基調のとても明るいキッチンです。
オードブルにはフォアグラ。瓶詰めから大きなフォアグラを取り出して、フィリップが慎重にスライスします。
アニーはスープを準備。マッシュルームのスープカプチーノ仕立て。
今が季節のきのこを何種類か使い、スティックミキサーでブレンドしてからコクを出すためにフォアグラのスライスを少し加えて加熱します。
メインは伝統的なバスク料理を用意してくれていました。ピキオス、という赤ピーマンの中にバカラオを詰め、クレイポットに並べてオーブンで焼いたお料理です。
デザートは洋ナシの赤ワイン煮。シナモン、レモンの皮、クローブなどを加えたスパイシーな赤ワインで洋ナシを煮た後、煮汁を煮詰めてソースにします。
リビングに移動して、フォアグラを乗せた田舎パンをいただきながらシャンパンで乾杯!
フォアグラの上にはバスク料理に欠かせないフランス・エスペレット産唐辛子のパウダーと塩を混ぜ合わせたものをパラパラっと振りかけて。
フォアグラをトッピングしたマッシュルームのスープはきのこの凝縮された味と香りがすばらしく、濃厚です。
ワインが大好きだというフィリップが選んでくれたワインは地元バスクのワイン。バスクのワインというのも初めてです。
バスク文字のラベルもかわいい。
メインはクリーミーな塩漬けしたタラ「バカラオ」。柔らかいヨーロッパのパプリカ「ピキオス」にトマトソースの組み合わせがとってもおいしく、
最初量が多いかな、と思ったのですが、難なく完食。
食後にはチーズを何種類も出していただきました。熟成ミモレット、カマンベール、地元のブルピというチーズなどなど、
日本でこれだけそろえたらいくらくらいになるんだろう?とつい考えてしまいましたが、チーズ大好きな私にはたまらないです。
少しずつ全種類いただいちゃいました。
さすがにかなりお腹いっぱいになり、デザートの洋ナシは
C
さんとシェアしました。
スパイスの効いた赤ワインソースがおいしく、洋ナシはさっぱりしているので、すんなり食べてしまいました。
フィリップとヒューゴはあまり英語が得意ではないのですが、アニーが通訳してくれます。
その昔大学で
第二外国語でフランス語を選んだにもかかわらずさっぱりわからなくて
3
ヶ月でギブアップしてしまったダメダメな私なので、当然フランス語はほとんどわからず、
C
さんも同様の状態。
今更ながらあの時まじめに勉強しておくんだった
...
などと後悔したりするわけですが、
でも旅行用サバイバルフレンチと身振り手振りでコミュニケーションするのもなかなか楽しいものです。
テーブルクロスがまるでマリカさん宅のようだったので、これってモロッコのでしょう?と聞いたら、
モロッコに旅行したことがあって現地で買ったそうで、料理もおいしいし、とても楽しかったそうです。
ボルドーまでは車で
2
時間以上かかるので早起きしなければならないということで、早目の就寝。
今回は珍しく時差ボケがほとんどなく、ダブルベッド独り占めで熟睡できました。
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バスク2日目
お天気が気になったのですが、とってもいい天気!
朝食はパンの盛り合わせ、オレンジジュース、ジャム
3
種類にヨーグルト、紅茶かコーヒーかショコラ、という盛りだくさんの内容。
バスクらしい鮮やかでカラフルなストライプのランチョンマットと赤と緑のストライプ柄のコーヒーカップのセッティングがステキです。
贅沢にも一人分に
2
個を使った絞りたてオレンジジュースはフレッシュで、自然な甘さ。
ジャムはアニーのお手製です。コーヒーも香り高くおいしいです。
ヨーグルトは地元のバスクのもので、羊乳から作られているようです。
これがものすごくおいしくて私たちはすっかり気に入ってしまったのでした。
あっさりしていて軽い食感でいくらでも食べられそうな感じ。はちみつ、ジャムを混ぜて食べると聞きましたが、そのままで十分おいしくいただけます。
フィリップの車でボルドーへ。フィリップのいとこはボルドーにシャトーを2つ所有しているそうです。
そこにおじゃまするのかと思ったのですが、ワイン大好きのフィリップはまだ行ったことのないシャトーを開拓するのが好きらしく、今回初めて行くシャトーだそうです。
田園風景の広がる中
2
時間ほどのドライブで目指すシャトーに到着。道中あちこちにぶどう畑が広がっています。
今回訪問したのは
Chateau Maucaillou
(シャトー・モーカイユ)
まずは併設されたワインミュージアムを見せてもらいます。ワインの樽がどのように作られているか、
栓に使われるコルクの木についての説明などもありました。
次にオーディトリアムに移り、
Chateau Maucaillou
(シャトー・モーカイユ)についてのフィルム上映。
Chateau Maucaillou
(シャトー・モーカイユ)はもともとの所有者が結婚する時に奥様にプレゼントしたものなんだそうです。
そんなプレゼントもらってみたい
...
現在シャトーを所有するご家族はそれぞれが広報、技術などを担当してワインを造るファミリービジネスになっています。
ボルドーはもともと土地に石が多く、作物を作るには全く適していない土地だったそうなのですが、
ある時にぶどうの木を栽培するのに適していることがわかったんだそうです。
たくさん転がっている石が白く太陽の光を反射することを利用し、
ぶどうの木を低く栽培し、石から反射する光がぶどうによく届くようになっているのです。
シャトーに車での道中あちこちで車からぶどう畑が見えて、
C
さんと「なんかぶどうの木がずいぶん小さいんだね」などと話していたのですが、
なるほど、そういう理由があったわけです。
それから別の建物へと移動。中に入るとワインのような香りがします。
そこではワインの大きなタンクや収穫したぶどうを搾る機械などが置いてあります。
隣の部屋にはワインの樽がたくさん置かれています。樽に入れたワインは自然に少しずつ減っていくため、
空気に触れるのを防ぐため、またワインを注入して熟成させる、といったような作業が行われるそうです。
別の部屋に移動してワインのテイスティング。
ワインの色を見て、香りをかいで、空気を含ませ、また香りをかいで、味見をする。
というプロセスを教えてもらって実践します。
フィリップはその後お店でワインを箱でお買い上げ。
その後は近くでランチ。パテやブッフブルギニオンなどのボリュームたっぷり典型的フランス料理をいただきました。
ランチの後はぶどう畑の中をドライブしながらボルドーの市内に移動。
ちょうどぶどうの収穫の時期に当たり、ぶどうを摘んだり、いろいろと作業をしているのが見えます。
せっかくの機会なので車を降りて作業を見せてもらいました。
機械化が進んでいるワイン作りですが、ぶどうを摘み取るのはやはり手作業の人海戦術。
背中に大きな黄色いプラスチックのバスケットのようなものを背負った人たちがぶどうを摘んでは背中のバスケットに入れ、
バスケットがいっぱいになると近くに止めてあるトラックの荷台に上り、おじぎをすると背中のぶどうが荷台のベルトコンベアーにばさっと落ちる仕組みです。
ベルトコンベアーの両脇には数人の人たちが手でぶどうをよりわけています。
今年のぶどうはどうなのか聞いてみたらどうやら不順な天候のため、いまひとつのようです。
見せてくれたぶどうの一つを見ると一部腐っている部分があったりします。
中の一人がサッカーの話を始め、どうやら昨日サッカーの試合があって日本がフランスに勝ったらしい。へぇ〜、そうなの?
それはびっくりだ!(こちらはフランス語が全然わからず、あちらは英語を話さないのになぜかなんとなく会話が成立している
...)
こっちに来て見てみろ、だとか、ぶどう畑を背に写真撮ろうとしていたらぶどうを摘むための
はさみとバケツを持ってきてこれを持って撮るといい、とか 皆さんとっても気さくでフレンドリー。楽しかったです。
それにしてもボルドーにはものすごい数のシャトーがあるのには驚きました
...
ボルドー市内の中心はうって変わって高級ホテルや立派な劇場など古い建物がたくさん残る街並みが美しく、
川沿いを散策するのにちょうどいい気候です。なんと虹も見ることができました!
とてもクラシックな町並みですが、路上を走るトラムはとてもモダン。
このトラムは割合最近導入されたそうです。
ボルドーは以前あまり治安がよくなかったそうですが、最近は街もきれいになり、トラムで渋滞も解消され、ずいぶんと変わったそうです。
丸
1
日を費やしたボルドーツアーから帰宅した後はボリュームたっぷりのランチであまりおなかがすいていなかったので、
マッシュルームたっぷりのタルト、サラダで軽い夕食をいただきました。
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バスク
3
日目
朝食の後バイヨンヌツアー。
残念ながらお天気がいまひとつです
...
バイヨンヌはバスクらしい古い建物がたくさん残っていて、本当に古い建物になると壁がまっすぐでなく、微妙にななめになっていたりします。
バスクはフランスの中でスペインから初めてチョコレートが伝わった土地、ということもあり、チョコレート屋さんがいくつもあります。
アーケードを歩いていて最初に入ってみたチョコレート屋さんでは店の奥でちょうどチョコレートを溶かしているところでした。
そしてその中に入れたのは唐辛子の粉!
唐辛子の粉入りのチョコレートを試食させてもらいました。最初は唐辛子の風味が広がり、最後に少し辛味が残る感じ。
意外とチョコレートと合うもんです。そういえば以前極寒のパリでショコラショーを飲んだ時、プレーンと唐辛子入りがあって、
唐辛子入りを飲んだらとってもおいしかったのを思い出しました。
他にも何軒かチョコレート屋さんを覗いてみましたが、昔ながらのクラシックな店構えあり、モダンな店構えあり、と個性豊かで、
キャラメル、チョコレート、ケーキなどが並んでいてとっても魅力的!もちろんどの店にもガトーバスクが並んでいます。
バスクは生ハムでもよく知られています。かの有名なピエール・オテイザの店も。
それほど広くはないお店の中には生ハム、サラミなどがぎっしり!ここでもおいしい生ハムを試食させてもらいます。美味!
バイヨンヌではほとんどのお店がしっかりお昼休みを取るため、
2
時間〜
2
時間半くらいはクローズしてしまうお店が多いです。
私たちもお昼を食べることにしました。
アニーにここで食べるか一度戻って食べるか聞かれたので、その日は外食することにしました。
アニーがフィリップに連絡をしていてわかったのですが、なんとアニーは毎日
3
食家族のために食事を用意しているのです。
いまや日本の主婦でもそこまでできる人は少ないのではないでしょうか…
フィリップもヒューゴも基本お昼には家に戻り、家族揃って食事をするのだそうです。
日本と違ってとてもうらやましいのは
..
ランチの時間はたっぷり
2
時間です。うちの会社の男性陣はお昼社員食堂に行って
20
分で戻ってくるよ、
と話したらとっても驚いてました。(私も最初すごく驚いたし、今でも理解できません
...)
さて、ランチはバイヨンヌのニーヴ川沿いのレストランのランチメニューをアニーがチェックし、
バスクらしいお料理がいただけるお店を選んでくれました。
私とアニーはバスクの生ハム、チョリソー、パテ、チーズ、唐辛子の盛り合わせ。
C
さんは鴨のサラダ。
私はおいしいシャルキュトリー、チーズ、パンにワインがあれば幸せ!
C
さんの鴨のサラダも味見させてもらいましたが、クリスピーなパンの上に乗った肉厚の鴨がとてもおいしかったです。
ランチの後は教会を見学。美しいステンドグラスがあり、両側の壁にバルコニーのように木でできた席が設けられています。
昔は男性、女性が完全分かれて座っていたのだそうです。
バイヨンヌには食べ物以外にも魅力的なお店がいろいろあります。きれいなストライプ柄のバスクリネンもその一つ。
カラフルな柄のテーブルクロス、エプロン、タオルなど見ているとどれもほしくなってしまいます。
後日
Hugo
が実演してくれて初めて知ったのですが、実はこのリネンすごいんです。
コップで水をこぼしてもしっかりはじくのです。(ワインはダメだそうですが
...)
別に種もしかけもないそうで
...
これを知るとますます欲しくなってしまいます。
元弁護士だったという女性が作るオリジナルアクセサリーのお店もステキなお店でした。
個人的にもともとジュエリーにはほぼ興味ないのですが、世界のいろいろな場所から集めた石で作る彼女のアクセサリーは
とてもセンスがよく、私も
C
さんもとても気に入ってしまいました。
ウインドウショッピングも、リアルなショッピングも楽しいバイヨンヌです!
この日の夕食はブロシェット。
マリネした鶏肉、庭からとってきたセージ、バスクのチョリソー、トマトを串に刺して外のアメリカ製バーベキューグリルで調理。
フランスではお馴染みのキャロットラベ。
チョリソーは味が強いから大丈夫かしら、とアニーは言ってましたが、チョリソーってグリルしても美味しいんですね。
どちらのお料理もシンプルですが、とてもおいしくいただきました。
デザートはチョコレートケーキにアングレーズソース。
口の中でとろけます!絶品!
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バスク
4
日目
今日はスペインツアーです。
車でエンダイアという国境近くの駅に向かい、
30
分ほど電車に乗ればそこはもうサン・セバスチャン!
私にとっては初スペインです。
たった
30
分でも周りに見える建物の雰囲気が変わり、人の見た目、聞こえてくる言葉も変わります。
駅からちょっと歩いたらすぐに広々としたビーチ。
お天気はいまいちで私たちは結構厚着をしているというのに、ビーチには水着姿の人たちも
...
少し散策して街中に入るとストリートの両側はずっとバルが並んでいます。
サン・セバスチャンはこのバルで成功した街と言われ、オンシーズンにはバルでピンチョをつまみにお酒を飲み、
バルのはしごをするのを楽しむ人たちであふれるそうです。
まずは屋内のマーケットに行ってみます。肉、魚、野菜、香辛料などいろいろ売られています。
いわし、いか、タコ、アンコウ、などなど魚の種類がとても豊富で、日本に比べるとかなり安い感じがします。
お店によってはディスプレイの仕方もユニークで個性的。
野菜を売っているところでは豆と野菜をパックにしたものもあり、それはスープ用で、
それを買えばスープの材料が全部揃う、ということなんだそうです。
バルの通りに戻ってバルに入ります。
カウンターの上にはたくさんの種類のピンチョが並んでいて目移りしてしまいます。
いくつか選んで赤ワインと一緒にいただきました。
タコのマリネサラダや、バカラオをはさんだサンドイッチなど、どれもワインにぴったり。
アニーがよく行くという別のバルにも行ってみます。
ここでもたくさんのピンチョ。サラミ、バカラオのオムレツ、コロッケなどをチョイス。
最後にチーズケーキがおいしいというバルへ。
ここも魅力的なお料理が並んでいますが、もうおなかいっぱいなので、デザートのみ。
名物だというチーズケーキを濃いコーヒーと一緒にいただきました。かなり大きいサイズだったけど、
思ったよりずっと甘さ控えめで、おいしくいただきました。
「フランスではチーズケーキは人気がない、と聞いたことがるんだけど」
と聞いてみたら、確かに以前は全然人気なかったけど、最近はチーズケーキ好きの人も増えてきているそうです。
それにしてもこれだけたくさんのバルが並んでいると、2,3日滞在してバルめぐりをしたら楽しいだろうな、と思います。
その後はバルが並ぶ通りから少し歩いてショッピング。
Zara
などおなじみのブランドもフランスとは品揃えが少々違うそうです。
電車でエンダイアに戻り、帰宅する途中に海沿いをドライブ。
海と反対側には馬や羊がいたりして緑が広がっています。海側は切り立った崖があり、とてもいい景色。
本日の夕食はシーフード。シピロンというイカを使ったバスク料理です。
外にあるバーベキューグリルで、イカ、豚肉、赤、緑のピーマンを炒めて、
バスクならではの唐辛子「エスペレットパウダー」で仕上げるお料理。
これもシンプルでありながら大変おいしく、帰国してから早速作りました。
それにこんがり焼けたグラタンドフィノワ。
デザートはパンナコッタにベリーのソース。毎日おいしいデザートがいただけるのも楽しみです。
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バスク
5
日目
午前中はアニーの住む街アングレットのオープンマーケットに連れて行ってもらいました。
大きなバスケットを持参してその中に買ったものを入れるのが典型的なスタイルのようです。
アングレットでは木曜と日曜にオープンマーケットが開催され、日曜日はかなりの人出になるそうです。
地元の農家、パン屋さん、などが自分たちの作ったものを売っているので、新鮮なものを買うことができます。
食べ物だけでなく、手作りのせっけんや、バスケットなども売っていました。
パン、新鮮な野菜やきのこ、ガトーバスク、パテやサラミなどの肉類、乳製品、花
...
見ているだけでも飽きないです。
そして驚いたのが以前
ハンガリーのレーカさんに習ったお菓子「元祖バームクーヘン、クルトゥシュカラーチ」
が実演で売られていたこと!
こんなところで実物にお目にかかれるとは
...
試食させてもらいましたが、素朴な味でおいしかったです。
アニーが野菜を選んでいると、地元の人が話しかけてきたりします。
そこで売っているオレンジのかぼちゃは北海道が原産で、それで作るレシピの話などをしているようです。
とってもフレンドリーで仲の良いお友達と話しているように見えますが、全く見ず知らずの方で、おいしいレシピを教えてくれたとか。
そういったことはよくあることらしいです。フランス語が話せたらもっと楽しいだろうな〜
パテの缶詰やはちみつなどをおみやげに購入。
アニーはランチ用にブーダンやパテ、紫キャベツなどを買い、一旦家に戻ります。
それからランチの用意のお手伝い。ランチのメニューはリークとサーモンのパイとマーケットで買ったパテやブーダン、それに新鮮な紫キャベツでサラダを作ることに。
アニーがドレッシングを作るというので、私が代わりに作らせてもらいました。
実はおみやげに塩麹を持っていったので、使い方を見せたかったのです。
紫キャベツは適当に切って、塩麹で合えてオリーブオイルをかけるだけ。超シンプルです。
紫キャベツは新鮮でとても柔らかく、塩麹とオリーブオイルだけでいくらでも食べられそう。
塩麹を使って作るレシピもいくつか持参したのですが、なんとなく使い方と味を理解してもらえたかな
...
午後はビアリッツへ。
まずはオテル・デュ・パレへ。アニーがとてもステキだからお茶をしてみたら、と勧めてくれました。
ここは
19
世紀にナポレオン3世が皇后ウージェニーのために建てたという建物で、
5
つ星を越える’パラス’という最上級格付けなんだそうです。
確かに中はとにかく豪華絢爛、まるで美術館の中にいるようです。泊まるのは到底無理ですが、お茶くらいならなんとかなります。
バスクはチョコレートの街なので、ホットチョコレートをいただきました。
思ったよりずっと甘さ控えめで大変おいしいです。
量もたっぷり、飲みきれないほど。お腹に余裕があればケーキもいただきたかったところですが、ランチ食べたばかりで夕食のことも考えてやめておきました。
しばらく優雅な気分でショコラを楽しんだ後、ビアリッツを散策。
ビアリッツもバスクリネンのお店やチョコレートの店、高級ブティックなどいろいいろなお店が並んでいます。
サン・ジャン・デ・リュズという街の有名なチョコレートのお店がビアリッツにもある、という情報を事前に得ていたので、行ってみました。
メゾン・アダム、というそのお店は創業
1650
年!
ルイ
14
世とマリー・テレーズの結婚を祝うために作られた元祖マカロンが有名だとか
...
その’元祖マカロン’は見た目は超、がつく地味な感じ。茶色の素朴なクッキー、といった外見です。
買おうかどうしようか考えているとお店の人に話しかけられたので、日持ちするのかどうか聞いたところ、
冷蔵庫保存で
5
日、とのこと、風味が変わるので、できるだけ新鮮なほうがおいしいということでした。
おみやげに持って帰るには直前に買うほうがよさそうです。
とりあえずどういう味なのか気になったので、1つでも買えるか聞いてみたところ可能とのことなので
1つ買いたいと言ったら試食に、といただいてしまいました。
見た目にはラデュレやピエール・エルメの華やかさには到底かないませんが、そのおいしさには本当にびっくり!!
アーモンドの風味豊かでねちっとした歯ざわりがなんとも言えません。
やみつきになりそう。これはぜひおみやげに買って帰らねば。
その後も近くのお店を散策しているうちに時間切れ。
海沿いの観光スポットにも行きそびれてしまいました。
夕食はバスク滞在中一度おいしいレストランに行ってみたくてアニーにいくつか教えてもらい、
その中から選んだレストランに行ってみました。自力では行けないところなのですが、こちらもアニーが送り迎えをしてくれます。
Briketenia
、というそのレストランは
Guethary
(ゲタリー)という村にあります。
古い建物を買い取って中をモダンに改装したそうです。
メニューはフランス語でしたが、マダムが英語で全部説明してくれました。
食前酒には
Lillet
(リレ)をいただきました。(グラスにたっぷり入れてくれます)
アミューズが
4
種類。
クリームチーズとサーモンをつめた小さいシュー、マルメロのパテとチーズをキャンディー状に包んだもの、揚げたエビ、バターをつめたラディッシュ。
次にきのこのスープ。旬ならではのきのこ、とっても香りが強くてうまみたっぷり!
C
さんのアントレは手長エビを
4
種類に調理したもの。
カルパッチョ、フライ、ココナツミルクしたてのスープ、サテ。プレゼンテーションの仕方もおもしろいです。
私は野うさぎのタルト。
アントレのボリュームが日本ならメイン、という感じ。
野うさぎはとても柔らかく、クセもなくて、今までにいただいたウサギ料理の中で一番かも。
C
さんのメインはシーバスのクリームソース、私はリドヴォーにモリーユのソース。
薫り高いモリーユのエキスが凝縮されたクリームソースは絶品。
リドヴォーと一緒に大変おいしくいただきました。
私はとにかく甘いものに目がなく、デザートは欠かすことがないのですが、
普通の日本人よりはかなり食べるほうだと自認している私でもお腹がいっぱいで泣く泣くデザートは断念。コーヒーだけをいただくことに。
そしてミニャルディーズのボリュームにまたびっくり!
マカロン、タルトシトロン、パンナコッタのベリーソース、氷菓子、チョコレート菓子
...
日本人ならデザートこれで十分でしょう。
う〜ん、やっぱりフランス人の胃袋には到底かなわないことを実感!気持ち的にはもっと食べたいのですが、体がついていかない
...
アニーが迎えに来てくれて帰宅。お腹いっぱいのまま就寝。
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バスク
6
日目
あいにくの雨模様
...
今回の休暇はなぜか雨にたたられてます
...
この日はバスクの小さな村ツアー。
Anglet
(アングレット)から
Bidart・/font>
(ビダール)
;uethary
(ゲタリー)と回ります。
こじんまりとした小さな村は赤、緑、青の窓枠に白い壁の伝統的なバスクスタイルの家が並び、
必ず教会と
Pelota
(ペロタ)と呼ばれるバスク伝統の球技を行う場所があります。
スカッシュのように壁にボールをぶつけ合うバスク発祥の球技らしいです。
そして
Saint-Jean-de-Luz(
(サン・ジャン・ド・リュズ )へ。
同じくバスクらしい建物が並び、バスクリネンやお菓子屋さんなども並びます。
元祖マカロンを売るメゾン・アダムはこちらが本店。
ウインドウには元祖マカロンで作ったウェディングケーキもディスプレイされていました。ここでお土産用のマカロンを購入。
この街にしかお店がないというバスクリネンのお店の商品もとてもステキでした。
買いたい衝動を抑えるのにとても苦労します。
通りがかりに版画やポストカードを売っているお店があったので入ってみました。
バスクの風景をモチーフにした版画がとても気に入りました。
版画は狭い家では飾る場所がないけれど、ポストカードを何枚か購入。
海辺の方に出てみると今までに見てきた荒々しい海と違ってとても穏やか。
湾になっているので、大きい波が立たずに穏やかなんだそうです。
ビーチに沿って並ぶ家からは直接階段で堤防に行けるつくりになっているところもあります。
ここもお天気がいい時にまた再訪したいです。
次に向かったのは
Sare
(サレ)。だんだん海から遠ざかり、緑が多くなってきて、雰囲気がかなり変わってきます。
バスクは海も山もあり場所によって’山バスク’、’海バスク’と呼んだりするようですが、いわゆる’山バスク’に入ります。
Sare
(サレ)は’フランスの美しい村’に登録されている緑に囲まれた小さな村。ここでお昼を食べることにします。
と言ってもレストランは広場にある
2
箇所のみのよう。どちらもいい感じでしたが、クラシックな雰囲気の
Hotel Arraya
へ。
ここは昭和天皇が宿泊されたことがあるとか
...
古いけれどとってもステキなレストラン。
それほどお腹はすいていなかったので、メインのみいただきました。
魚、エビのソテーに赤ピーマン、トマトと思われるソースがかかっているシンプルなお料理ですが、とてもおいしかったです。
C
さんはどうやら前日の
Briketenia
のメインのシーバス(※鯛の仲間)よりも気に入ったもよう。
本当に静かで小さな村ですが、こんなステキなホテルに泊まってのんびりしてみるのもよさそうな感じがします。
ホテルの中にあるショップもバスクならではのものがたくさん
売っていて見ているだけでも楽しいです。
さらにドライブで移動します。周りには羊がいたりしてイギリスかスイスの田舎のような感じもあります。
アニーの話では、このあたりの農家ではチーズを作っていて、直接買ったりすることもできるそうです。
時間があれば農家を訪ねてフレッシュチーズを買う、というのもとても楽しそうです!
そしてフランスの最も美しい村の1つ
Ainhoa(
アイノア)に到着。
ここも「フランスの美しい村」に登録されているそうです。
Pelota
(ペロタ)競技場、教会、昔ながらの家、と典型的なバスクの村です。
周りはのどかな丘陵地帯に囲まれ、メインストリートが
1
本あって両側にお店が並んでいます。
この小さな村の
Ithuuria
というホテルの中を見せてもらいました。
こちらも
Arraya
同様とてもクラシックなバスクスタイルで、とてもステキです。
ホームメイドの果実酒の瓶などもたくさん並べられていて、ここもぜひまた来てみたいです。
昔ながらの雰囲気を保ちつつも、プールもあるそうです。
最後にもう一つエスペレット村に寄りました。
名前でわかるとおり、あのエスペレットパウダーのエスペレットです。
村の中の建物には窓にたくさんの唐辛子が干してあるのが見えます。
エスペレットパウダーを始め、ビネガー、ジュレ、マスタードなどなど、エスペレットを使った商品を扱うお店もあります。
次の週末はエスペレット祭りがあるそうで、その時には小さな村がすごい人出になるそうです。
1日でいくつもの小さい村を回りましたが、今回回り切れなかった村や見どころがまだまだあります。ぜひまた来なければ…
最後の夕食はアニーより、友達からの情報でサン・セバスチャンにすごくおすすめのワインバーがあると聞いたので、
「行ってみない?」と事前にお誘いがあったので、フィリップが仕事から帰宅後車でサン・セバスチャンへと向かいました。
Rekondoというそのワインバー&レストランはすばらしいワインセラーがあり、
すごい数のワインをそろえているそうです。
分厚いワインリストにびっくり…ワイン好きのフィリップは熱心にリストをチェックしていました。
ここはいわゆるタパス、はメニューにないそうで、
ワインとおつまみになるようなお料理をいくつかオーダーしました。
生ハム、オリーブ、アンチョビ、ガンディヤスという青唐辛子(辛くない)の素揚げ、コロッケ.
コロッケ以外はほとんど手を加えてないくらいのお料理なんですが、
素材そのものがすばらしいせいか、何もかもが本当に驚きのおいしさ!
生ハムは今までの中で一番おいしかったし、
ただ揚げただけのガンディヤスは食べ始めたら止まらない…
アンチョビだってすごく肉厚、今までに食べたアンチョビは何だったんだ?
最後にチーズとメンブリージョ(マルメロのパテ)の盛り合わせをいただいたらもうお腹いっぱい。
とても満足度の高い夕食でした。
この日はレストランでパーティーがあったらしく、
残念ながらワインセラーを見せてもらうことができませんでした。こちらもまた来てみたいですね。
ここは人間ウォッチングもとてもおもしろかったです。
パーティーがあったというのもありますが、背中が大きくあいたドレスを着ておしゃれした女性や、
ばっちりメイクをした妙齢のおばさまたちがいたり、そうかと思えば10時半くらいにベビーカーを押して幼児を連れた家族連れが来たり…
アニーによるとスペインでは夜遅くに赤ちゃんや幼児を連れて家族でこういった場所に来るのは割合「普通」なんだそうで…フランスではない光景と言ってました。
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バスク最終日
ついにバスクも最終日です。あいにくこの日も雨…
朝食の後バイヨンヌのマーケットに連れて行ってもらいました。
雨の割にはお店も人も多い感じでしたが、お天気が良ければかなりの人出になるそうです。
最後の買い物をしたり、ランチ用の食材を買ったりしてから帰宅。
ランチのメニューは2種類のピッツァ、サラダ、ミラベルのクラフティ。
前菜にカンパーニュに乗せたフォアグラと10年物のポルト酒もいただきました。
ワインはボルドーで訪問したChateau Maucaillou
(シャトー・モーカイユ)
2種類のピッツァはドライトマトと、ゴートチーズ、クレームフレシェを混ぜ合わせたもの
その上にスライスしたフェンネルを塩、こしょう、オイルでマリネしたもの、サーモン、プチトマトを乗せたもの。
フェンネル、ってこういう食べ方もあるんだ…とってもおいしく、日本でフェンネルが手に入ったら作ってみたいです。
ランチはもちろんフィリップ、ヒューゴも一緒なので、日本の話やフランスの映画の話など、いろいろな話をしながら楽しく食事。
ゆっくりめのフライトを予約していたものの、あっという間に時間は過ぎていきます。
今回Parrensファミリーのおかげで友達のお宅におじゃましているような楽しい雰囲気の中で
自力では回れないような場所にいろいろ連れて行ってもらい、おいしい食事を出していただき、
見どころ満載、おいしい食材の宝庫であるバスクを満喫し、とても楽しい時間を過ごすことができました。
1週間滞在したにも関わらず、まだまだ行くことができなかったところが残っています。
今度はお天気のバスクを見たいし、ぜひまたバスク再訪したいです。もちろんその時はまたParrens家にホームステイです!
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