●連載1:関東のひとつ残し
●連載2:本音と建て前

これも文化のちがい? Is this a different culture?
連載2:ニキズキッチンのレイカ (英語)&漫画おざわじゃこ&監修ひろこ ニキ

(外国人の自宅訪問 料理教室 ニキズキッチン )
http://www.nikikitchen.com/


"on the record / off the record"

One example of Japanese lip-service that Japanese people always say is:
「日本語上手ですね」/"Nihongo jozu desu nee" to foreigners whose Japanese ability is actually not good but rather poor.
I describe three typical situations:

Nr 1:
A foreigner who hasn't spent much time in Japan and doesn't speak good Japanese tries to say something simple such as  "Gochisosama desu" or "Doitashimashite".
As a response, the foreigner's Japanese acquaintance praises the foreign person's Japanese skills with something like "ahh, nihongo jozu desu nee"
The foreigner in this case usually feels pretty good.

Nr 2:
A foreigner who speaks really good, fluent Japanese meets a Japanese person for the first time.

The Japanese person immediately notices that the foreigner speaks fluent Japanese but she doesn't praise the foreigner's superior skills. The Japanese person in this case just speaks to the foreigner normally as if she had not taken any  notice of the person's speaking ability.
Nr 3:
A foreigner who has spent a lot of time in Japan but still has poor Japanese skills tries to say something in broken Japanese.

The Japanese partner in this case says  "ahh, nihongo jozu desu nee"
The foreigner is somewhat insulted because he knows that the other person just noticed how bad his Japenese skills really are.



「本音と建前」 ハンガリーのレイカさんの経験から

海外から見た日本の難しい文化の一つに「本音と建前」があります。英語で言うと「ジャパニーズ リップサービス」。

たとえば、上手じゃない人から料理を出された時、日本人は「美味しいね。」と褒めますが、本当に上手な人のお料理でも「美味しいね」と褒めます。

前者は作ってくれた人への感謝の気持ちを表して、後者は本音を言葉に表します。そして日本人同士だって相手がどういう気持ちでいってくれたかわからない。。。



ハンガリーから来たレイカさんは、しばしば日本で日本人から「日本語上手ですね」と言われることがあったそうです。それには3つの意味があることに気が付きました。


ケース 1
: まだ日本に来たばかりの外国人があまり日本語を知らなくて、とても単純な言葉、たとえば「ごちそうさまでした」とか「どういたしまして」としゃべったとします。
その場合「日本語上手ですね」と日本人からいわれることが多いです。

こういわれると多くの外国人は「わたしってすごい!」と額面どおりにものごとを受け取って気持ちよくなります。


ケース2:すごく上手な日本語を話す外国人と初めて会った日、日本人はすぐにその外国人が流ちょうな日本語を話していることに気が付くけれど、「日本語が上手ですね」とは褒めません。まるで日本語がとても上手なことに気が付かないふりをして、そして何事もなかったように会話は終了します。


ケース3:たくさんの時間を日本で過ごしてきた外国人の中には日本語が完璧でない人もいます。その人達は、すこし変な日本語を話します。しかし日本人は「日本語が上手ですね」と褒めてくれます。そうすると本音と建前という文化をすでに知っているので「ああ私は侮辱されているのかもしれない」とその外国人は落ち込みます。


海外の「本音と建前」 イギリスにもあるよ!


 

日本人の本音と建前を理解するのは至難の業!と言われても日本人当人にはピンと来ないかもしれません。日本と同じくらい難しいイギリスから学んでみましょう

家に呼ばれて、真に受けられるのはアメリカやカナダ、オーストラリア。多分本当に呼ばれています。
でも、イギリス人の場合、かなり仲良くなってからでないと行き成りは、なかなか。 たとえ「家に遊びにおいでよ」といってきても、社交辞令が多いです。



この表はイギリス人の本音と建て前をあらわす表です。(リンク先:http://www.cepe.ethz.ch/education/ResMethodWriting/anglo-eu-translation-guide1.pdf)

こっちは日本語版
http://www.gizmodo.jp/2011/09/post_9309.html

イギリス人が「Very interesting (すごい興味があるわ)」といった場合のイギリス人本音は「That is clearly nonsense(あきらかにナンセンスよ!)」。
でも受け取る側は「They are impressed (やった!感動してもらってる)」 

「That's not bad (悪くはないけど・・」とイギリス人が言うと本音は「That's good (いいじゃん!)」でも受け取る側は 「That's poor (ダメだったか)落ち込み気味。。」






下記はイギリスの文化をあらわす漫画です。http://sheylara.com/さんのページに紹介されています。

金髪「ねえねえシェイ 今、わたしたち夕飯を一緒に食べれる?」

黒髪「(大切な友達などに暖かく否定するような感覚で) 今晩あなたは家に帰った時にご飯を食べれるわよ」 

金髪「ジェーン!シェイが一緒にご飯を食べてくれないって!」

ジェーン「シェイ あなたいったい何を言ったの?」 




carton@http://sheylara.com/



わお〜イギリスも日本語同じくらい、さっぱりわからない!そしてめんどくさい。

でも日本の皆さんも「あなたの髪の毛綺麗ですね」ってほめられると、「ええ〜そんなことないですよ。」と否定するでしょ。

日本では「謙遜」という美しい文化ですが、海外では、そのまま謙遜で答えれば、場がしらけることに。

そういった場合は「ありがとう。手入れに時間を今日はかけてきました」とか「褒めてくれてありがとう。お褒めに恥じないように努力します。」と答えると相手が気持ちよく受け取ってくれますよ。

異文化交流 是非楽しんでみてください。


まんが:おざわじゃこ 小岩タイムズで漫画を連載中
http://blogs.yahoo.co.jp/ozawaja

(外国人の自宅訪問 料理教室 ニキズキッチン )
http://www.nikikitchen.com/