赤坂駅から徒歩5分、乃木坂駅から徒歩6分　英語でのクラスです。こどもの頃、わたしの母はケーキを毎週末ケーキを焼いてくれました。 母のおかげで、週末になると、ケーキが大好きな近所の子どもたちが大勢群がり、 お父さんの分まで食べていきました。 わたしの家族も全員ケーキが大好きで、母は週末、朝食と昼食はおかずはつくらず、 ケーキ食べ放題の豪華なブランチを食べて、早い夜ご飯をつくってくれました。

こういった女性の集まりは実は17世紀まで遡り、「Kaffeekränzchen（カフェ・クレンツヒェン）」と呼ばれています。 仕事のない休日の午後、教会に行った後、子供達は外で遊び、 男たちは、近くのパブでビールを飲みながらタバコを吸って、 女性達は家に集まってコーヒーを飲みながらケーキを食べ、ゴシップを楽しんでいました。

我々ドイツ人は「ベケライ」（パン屋さん）と「コンディトライ」（おしゃれなパン屋さん）の区別をしっかりつけています。 ベケライは食パン、パンロール、クーヘンなどを作っているお店で、 コンディトライはもっと上品なものが置いてあります。 コンディトライの作るケーキを見るとドイツのお菓子がフランスのお菓子と肩が並べられるといつも思っています （フランス人ごめんなさいね）。それどころか、バリエーションと技術でいうと世界一のかもしれません。

ベケライとコンディトライと同様にケーキも二つのカテゴリーに分けます。 クーヘンとトルテ。私の姉妹が作ったケーキをクーヘンと呼んでしまうと、 大変なことになる位ドイツ人にとっては違いが大きいんです。 ちなみに、わたしの姉妹が作るケーキも傑作なので、敵に回したくはない笑い）！＾＾
このメニューではドイツで間違いなく一番人気のトルテ・ブラックフォレスト。 黒い森のケーキ（Schwarzwaelder Kirschtorte）と呼ばれているものです トルテという単語はラテン語に由来があり、「丸い」という意味だそうです。 トルテは四角いのプレートで焼かれるクーヘンと形が違うのかもしれませんね。 でも現代ではクーヘンとトルテの違いは別の根本的なところにあります。 クーヘンの場合すべての材料が同時に焼くけれど、トルテの場合焼くと焼かない材料があるということです。 さらに、トルテはほとんどの場合複数の層が重なっており、見た目が芸術的で味が繊細です。 そして、クリームが大量に入っています＾＾
クーヘンは家庭料理でよく作る一方、トルテは作るのに時間と手間がかかるため、 お店で買うか誕生日、お休みの様な特別なイベントの時だけ作る料理になっています。
●手に入れば国産の生の物を。 ない場合は冷凍のサワーチェリーか他のさくらんぼを使います