oeuf cocotte aux épinards et jambon cru/ cocotte egg with spinach and row ham
●パイの帽子をかぶった 卵とほうれん草、生ハムのココット
春の芽吹きをイメージした色合いの、卵、ほうれん草、生ハムを重ねた前菜です。フランス料理の中でも特別な地位を持つ卵は、オムレツ、スクランブルエッグなどの卵料理から始まり、様々な華麗なお菓子へと形を変える、フランスでは欠かせない素材です。
「ココット」は卵を使ったフランスの伝統料理。「ココット」という厚手の蓋つき鍋、あるいは深さのある耐熱容器に卵などを入れて調理したものをそのままテーブルに出すお料理で、基本はとろりとした卵の黄身にカリッとしたパンのコンビネーション。フランス料理の基本でもある、卵の火入れについても学べるお料理です。フランスでは高級レストランから家庭まで、つまり高級食材を使い技術の粋を集めたようなお料理から身近な材料まで豊富なアレンジを加えて作られています。パリにはココット料理専門店もあるんですよ。
さて、今回は「ラムカン」という型で一人分ずつ作ります。「ラムカン」は小さな耐熱容器で、テーブルに出すその姿もキュート。やわらかな味のココットの上にはパイ生地で作る帽子をかぶせ、春らしくパンより華やかで軽やかなパイの食感のアクセントをつけます。生地の下からほうれん草の緑と卵の白や黄色が見える様子は、まるで早春に咲く花をみつけたような嬉しい気持ちになる、目にも嬉しい前菜です。
パイは時間の関係上、市販の生地を使います。クラスではおいしいパイ生地の作り方をご説明します。
※左・中身イメージ、右・パイの帽子イメージ↓



Pot au feu
●牛骨からしっかり出汁をとった本場のポトフ
日本の小説にも度々登場する「ポトフ」。「30年後への本気の覚悟を持って生きているか」「30年間ひたすらひとつの道を歩き通してこそ」。30年という一見気の長い時間を象徴するように、作家宮本輝さんは、小説「三十光年の星たち」の主人公仁志に、コトコトと煮込む「ポトフ」を作らせるかのようです。
「ポトフ」は「ココット」と並ぶフランスの伝統料理であり、レストラン、ビストロ、そして家庭においても冬の定番料理です。potが鍋や壺、feuは火を表すため、「火にかけたお鍋」という意味でコトコトと長時間煮込んだお料理です。ところが、お店により、家庭により、さらには地方によりその味も見た目も千差万別。共通点といえば、牛肉やソーセージなどの肉類、大きめに切ったニンジン、カブ、セロリなどの野菜類をハーブ類と共にじっくり煮ること。じっくり煮ることで、旨味がスープに溶け出し、溶け出したそれぞれの旨味が更にそれぞれの材料が吸い込み、スープと具材が渾然一体となった「ポトフ」が出来上がります。これまた正に時間の生み出すマジック。フランスでは、最初に滋味深いスープを、そして柔らかくなった具を別に取り分けてマスタードをつけて食べます。
ベレンジェールさんがいつも寒い冬に帰ってくる家族を待ってコトコト作る「ポトフ」を、側について一緒に作りましょう。いつも作る「ポトフ」がフランスの味になる細かな秘訣が見つかることでしょう。


Fondant macha chocolat
●抹茶のビター・フォンダン・ショコラ
熱々の生地を割ると、中からとろりとチョコレートが溶け出すリッチなケーキ、フォンダン・ショコラ。熱々な恋人たちのバレンタインにも、 お友達とのティータイムにも、チョコレート好きはいつだって食べたいスイーツ。フォンダン・ショコラのバリエーションのひとつ、ほろ苦い抹茶風味のフォンダン・ショコラをご紹介します。濃厚な抹茶の風味が効いた生地からチョコレートが溶け出す大人の味わいは、チョコレート好きなフランス人の間でも人気です。チョコレート好きなあなたも、今度は抹茶味のフォンダン・ショコラをレパートリーに加えてくださいね。

French Wine

●ワイン

料理に合わせたフランス産ワインをお出しします。

※実物↓

Café, French Tea or Water

●フランスの紅茶、コーヒー、ミネラルウォーターなど

※実物↓