
二子玉川、日本語でのクラスです。
わたしは30年前にオーストリアの外交官として中国大使館に赴任していました。当時は文化大革命の終結直後でいろいろなものが混乱していました。息抜きはたまに遊びに行く香港。そこに出会った人に日本の素晴らしさを聞き、悩んだ末に外交官を退職し夢だった日本で勤めることになりました。まだ20代のころです。さてわたしがクラスで教えるお料理はオーストリアの家庭料理。日本の材料を使って、わかりやすく、だれでも家で作れるように、しかも本場の味で再現したいと思います。
 ハプスブルク王朝時代の文化や伝統が今なお息づきエレガントな雰囲気をもつオーストリアのウィーン。 ドイツ語圏では美食の街としても有名で、洗練された伝統料理をはじめとし、 特にスイーツのレベルの高さは一目置かれています。 さて、ウィーンの伝統料理といえば、ハプスブルク時代に近隣諸国から伝わり、 ウィーンに根付いた煮込み料理「グヤーシュ」やウィーン風仔牛のカツレツ「ウィンナーシュニッツェル」 が有名です。もちろんほかにも多くの伝統料理は存在しますが、 ぜひ記憶にとどめていただきたい一皿があります。それが今回ご紹介する「ターフェルシュピッツ」です。 
 ターフェルシュピッツとは、スープで煮込んで柔らかくなった牛肉をスライスし、ホースラディッシュのソースやチャイブのソースなどでいただくもの。ハプスブルク帝国が最後の輝きを放っていたころ、時の皇帝、フランツ・ヨーゼフ1世がこよなく愛したといわれ、当時は皇帝にあやかり、市民がこぞって昼食にターフェルシュピッツを食べたという話も残っています。 このターフェルシュピッツで重要なのは素材です。ターフェルシュピッツは料理の名前でもありますが、牛肉の部位を指す名前でもあります。このターフェルシュピッツのための部位をじっくりコトコト煮込んで柔らかくするポイントを、クラスで勉強しましょう。 
 また、ウィーンが誇るスイーツからはマラコフトルテの登場です。 マラコフとは、クリミア戦争の激戦地である要塞の名前で、そこを占領することで勝利に至った 記念として作られたお菓子といわれています。ラム酒の香り漂い、 とってもリッチでかつ繊細なトルテですが、作り方はとっても簡単です。 歴史あるお菓子を家庭で簡単に作れるなんて、すてきだと思いませんか? そして伝統的な料理とお菓子をいただく前に、目に鮮やかなグリーンソースを使った卵料理、 そしてハーブとチーズの春らしいオープンサンドも用意します。 新緑の5月です。さわやかな前菜とハプスブルクゆかりの伝統料理で、昼の宴と参りましょう
ウィーン風オープンサンド
ターフェルシュピッツ
マラコフトルテ
 Welcome drink & Snack『Omotenashi』
 ●ウェルカムドリンク&スナック『Omotenashi』
 季節に合わせたカクテルとスナックでクリスタさん流おもてなし。
 今回は何をご用意くださるか、それもこのクラスの楽しみの1つです。
<過去のレッスンのお写真>
 
 Eier im Gruenen - eggs with green sauce
 ●緑の卵ポーチドエッグを緑のソースに浮かべて
 ウィーンでは春から初夏にかけて、卵料理がよく登場しますが、 今回ご紹介するのは、「緑の卵」と呼ばれるかわいらしい一皿。 新緑の季節にふさわしい、見た目も鮮やかなグリーンのソースに、 ポーチドエッグを絡めていただきます。 さわやかなソースとポーチドエッグのとろりと濃厚な黄身、 そしてふんわりした白身のハーモニーは絶妙。ウィーンでも人気のメニューです。 
< 実物 >
 Fruhlings Aufstrich mit Schwarzbrot - Spring cheese sandwiches
 ●春のチーズのウィーン風オープンサンド
 オーストリアでは、昼間にしっかり食べて夜は軽くするという食生活習慣を持つ人が多く、
 オープンサンドは、夜の食卓によく上がるのだとか。そのため、パンに塗るスプレッドは多種多様。
 その中から、クリスタさんの好きな春らしいスプレッドをご紹介します。
 フレッシュなチーズに、フレッシュなハーブをふんだんに混ぜ込んで。
 クリスピーな黒パンの上に春の味が広がります。 
< 実物 >
 Tafelspitz
 ●ターフェルシュピッツ
 数あるオーストリア料理の中でもとりわけ皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が好んだとされるのが、
 このターフェルシュピッツという料理です。ターフェルとは、素晴らしいテーブルという意味を持ちます。
 またシュピッツとは尖ったという意味。皇帝の素晴らしいテーブルに乗った、テーブルのような、
 そして端が尖ったような形状をした、だけれど柔らかい部位の牛肉の料理、
 という意味でターフェルシュピッツと名付けられたとか、
 必ず添えられるホースラディッシュソースのピリッとした鋭い味わいが由来であるとか諸説さまざま。
 ですが、じっくりと煮込まれた牛肉の柔らかくエレガントな味わいは、
 一度経験してみる価値はあります。
 栄華を極めた大帝国の最後の皇帝がハプスブルク皇帝を虜にした味覚をホースラディッシュとチャイブ、
 2種のソースで楽しみましょう。 
< 実物 >
 Malakoff Torte
 ●マラコフトルテ
 マラコフとは、1853年に勃発したクリミア戦争での激戦地であった要塞の名前。
 フランス軍がそこを占領したことで、ロシア帝国にオスマン帝国・ヨーロッパの同盟軍は勝利します。
 その記念に砲台を模したお菓子が作られたのがこのマラコフトルテ誕生の由来といわれています。
 そんな伝統的なトルテですが、作るのはとっても簡単。市販のビスキュイ生地(フィンガービスケット)
 にたっぷりとラム酒シロップを含ませ、バニラ風味のクリームと交互に重ねていきます。
 ここまではイタリアのティラミスに似ていますよね。でもデコレーションはちょっと違います。
 砲台を模したようなデコレーションとはどんなものか、クリスタさんから習ってみましょう。 
< 実物 >
 Wine
 ●ワイン
 オーストリアワイン、もしくは料理に合わせたワインをご用意いたします。 
 
 Coffee or tea
 ●コーヒーか紅茶




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 ※他のクラスへの変更はできません。 
 ※お申し込み後初めての方は3日以内、リピーターの方は5日以内にお振込みいただく前金制です。 
 ※持ち物:エプロン、筆記用具、カメラ等 
 ※待ち合わせ場所:二子玉川駅から徒歩10分のクリスタさんの御自宅に直接
 ※参加資格10歳以上:大人一名としてお申し込みください
