■今回のお料理

●お茶と簡単な沖縄のお菓子　具志堅先生セレクションのナントゥ

赤味噌を使った沖縄のお正月の時に食べる伝統菓子です。沖縄から持ってきます。沖縄ではこのナントゥはお正月にしか発売されないのですが、とても人気があり心待ちにしている人も多いです。
尚、講師が沖縄から来られる関係で、飛行機が欠航となった場合ですが返金または振替にて対応をさせていただきます。　

■クーブイリチー

クーブ（昆布）のイリチー（炒め物）です。昆布は「よろこぶ」を象徴する縁起のよい食べ物として知られ、お正月には欠かせないものです。きっちりと出汁で煮込んでいきます。 
※実物↓
　

●イナムドゥチ （猪もどきの汁物）
沖縄のお盆やお正月などのお祝い料理に欠かせない宮廷料理です。イナムドゥチの「イナ」は”猪”。「ムドゥチ」は”もどき”をあらわします。
今では大分すくなくなりましたが、おきなわ全土に猪が生息しています。昔は、猪の肉と味噌を使った汁物をでしたが、今では、猪のかわりに豚肉が使われています。
ちょっとコクのある甘めの味噌を使った具だくさんの味噌汁イナムドゥチは、かつおだしをベースに豚、しいたけやこんにゃく、かまぼこなども入ります。
とてもおめでたい汁物です。ちなみに醤油ベースの汁物は沖縄では「鹿もどき」と呼ばれています。＜実物＞

●ミヌダル

ミヌダルは琉球王国の宮廷料理「五段のお取持（東道盆）」の中に入ってた宮廷料理です。東道から（遠方から来た来客）のお客様をおもてなしするときに出されていました。
そのため東道盆は趣向を凝らしたお料理が中に盛られていてます。ミヌダルは「黒ゴマのタレに漬け込んで蒸した豚」のお料理で、いまでは宮廷料理を飛び出し家庭でも愛されています。
一度食べるとクセになるという人も多いです。

●ビラガラマチ 
沖縄かまぼこにシービラを巻き、酢味噌をかけた伝統的なお正月料理です。ビラが葱。マチが巻く。「ビラガラマチ」の名前の由来もそこにあります。

■田芋でんがく

田芋は、浅く水を張った水田で栽培されるイモで、サトイモやタロイモの仲間です。沖縄ではターンム、ターム、ターマームなどと呼ばれています。でんがくと言うと、甘い味噌だれをかけた料理のようですが、こちらの田芋でんがくは、栗きんとんのような甘いぺーストです。黄金色の栗きんとんと比べるとじつに地味な色合いですが、もともとは宮廷料理であり、独特な香りとねっとり感があって栗きんとんに勝る美味しさです。田芋は田のなかで子芋をつぎつぎと増やす様子から、子孫繁栄を思わせるおめでたい食材として、正月やお盆によく食べられています。宜野湾の大山と金武が産地として知られていますが、栽培するのに手間がかかるためか生産量が少なく、スーパーなどが作る重箱料理に入れる田芋でんがくには代用にフィリピン産のタロイモを使うこともあるようですが、美味しさでは県産が断然です。

実物↓

●黒米ごはん