小田急線新百合ヶ丘(川崎市)日本語と英語のミックス、ベテラン主婦のミキさんのクラスです。タイ人らしいマイペンライ(気にしない)なおおらかさがチャーミングなミキさんが作るタイの家庭料理は、お店で食べるよりもおいしいと評判です。
意外に思われる方も多いかもしれませんが、タイでもサーモンをよく食べます。昔はタイではサーモンは珍しい魚でしたが、日本食ブームの影響でタイにもサーモンが広まり、今ではどこのスーパーでも見かける大人気食材になりました。寿司はもちろんですが、日本にはないタイらしい料理にも取り入れられて、広く親しまれています。4月のクラスでは、そんなサーモンを使ったタイ料理をご紹介します。サーモンの新しい一面との出会いをお楽しみください。
●タイ式アイスコーヒー:オリアン
タイでは古くからコーヒー豆を煎って、煮出した「オリアン」が有名です。 ウェルカムドリンクにタイ式のアイスコーヒーをご紹介します。
●サーモンステーキのカレーソース/チュー チー プラー(แซลมอนทอดราดซ๊อสแกงเจ็ด)
サーモンをレッドカレー風のソースでいただく南部の料理をご紹介します。日本ではあまり知られていないようですが、南タイでは屋台から高級レストランまでがメニューに掲げているポピュラーな料理です。じつは、レッドカレー風というのは、レッドカレーそのものとは若干違いがあるからです。このソースにはレッドカレーに必須の生唐辛子は使わず、レッドカレーほど辛くはしません。また、ココナッツミルクに工夫を加えることで濃厚なソースに仕上げます。揚げ焼きしたサーモンにこのソースをかけると、ごはんが止まらない美味しさになります。プラーとはタイ語で「魚」の総称で、この料理もサーモン以外の魚やエビでも応用できます。
●レッドカレーペースト(น้ำพริกแกงแดง)
クラスではチュー チー プラーのソースに使うカレーペーストも作ります。カレーペーストは香りが命。手間はかかりますが、出来立てのペーストを使うと美味しさは格別です。最近はタイの家庭でもフードプロセッサーを使用することが多くなりましたが、クラスではあえて伝統的な石臼のクロックで作ります。クロックで材料を潰すことでより香りが強く出ます。
●フライドエッグのタマリンドソース/カイ ルーク クーイ(ไข่ลูกเขย)
これはレストランではお目にかかれないタイの伝統的な一品で、子どもたちが大好きな料理です。ゆで卵を素揚げして、タマリンドの甘酸っぱいソースをかけます。とても簡単な料理ですが、これが意外に美味しいんです。タイの子どもたちは、このカイルーククーイが食卓に並ぶと大喜びで、取り合って卵を何個も食べます。ごはんのおかずに何かもうひとつ欲しいというときに、手早く作れて便利です。名前は直訳すると「義理の息子の卵」。昔からそう呼ばれていますが、なぜそのような名前になったのかは不明です。
●春雨のラープ/ラープ ウンセン(ตักวุ้นเส้น)
東北部のイサーン地方の辛くて酸っぱい春雨のサラダです。春雨を使うのでヤムウンセンと似ていますが、タイ料理好きな方が召し上がればその違いに気づくはず。この2つ、違いはいくつかありますが、そのひとつが唐辛子です。ヤムウンセンには生唐辛子を使い、ラープはピッポンと呼ばれる乾燥唐辛子を使います。その他の違いは、ぜひクラスでお確かめください
●からし菜とスペアリブのスープ/ゲーン チュー パッカードーン(แกงจืดผักกาดดอง)
タイのスープと言えばトムヤムクンが有名ですが、今回ご紹介するゲーンチューパッカードーンも酸味のあるスープです。暑いタイではさっぱりした味わいの酸っぱいスープが好まれます。このスープで酸味をつけるために使うのはパッカードーンと呼ばれるからし菜の漬物です。そう、タイにも漬物があるんです。ただ、日本のようにそのまま食べるよりも、食材として使われることが多いです。漬物ですから発酵食品で体に良く、酸っぱさが食欲をそそります。高菜でも代用できます。タイに住む中国の客家人が伝えたお料理と言われています。
Thai Jasmint rice ข้าวหอมมะลิ
●タイジャスミンライス
●ココナッツミルクプリン/カノム トゥアイ(ขนมถ้วย)
カノムトゥアイは小さな陶器の器で作るかわいいスイーツ。トゥワイは器という意味です。表面を覆う白い部分はココナッツミルクでふわふわと柔らかくうっすらと塩気があり、その下にカスタードのような食感の甘いベースがあります。その甘さと塩気のコントラストが、このカノムトゥアイの美味しさです。タイのデザートと言えば激甘なものが多いですが、こちらはあっさりしていて食べ飽きません。
■コーヒーか紅茶
<タイの食事の習慣>
タイでは右手にスプーン、左手にフォークを持って食べるのが一般的です。マナーというほど厳格なものではないし、イスラム教で食事に左手を使わないというような宗教的なルールでもありませんが、料理はスプーンで口に運び、フォークはスプーンで料理を切る際に、押さえるために使います。タイ料理店では、皿を挟んで右側にスプーン、左側にフォークが置かれることがありますが、タイ式ではこれは間違いではありません。なお、パッタイなどの麺料理を食べるときには、右手にフォーク持って料理を口に運びます。