■今回のお料理

■軟骨ソーキの煮付け

写真は本ソーキの煮付けですが、今回のクラスで紹介するのは軟骨ソーキです。軟骨なので、じっくり煮込むことで骨の部分まで食べることができます。も同じようなイメージです。柔らかく煮た骨まで食べることができます。軟骨は約半分がコラーゲンでできています。食べればお肌はプリプリ。くさみを出さず、軟らかく煮るコツをお教えします。

●イナムドゥチ （猪もどきの汁物）
沖縄のお盆やお正月などのお祝い料理に欠かせない宮廷料理です。イナムドゥチの「イナ」は”猪”。「ムドゥチ」は”もどき”をあらわします。
今では大分すくなくなりましたが、おきなわ全土に猪が生息しています。昔は、猪の肉と味噌を使った汁物をでしたが、今では、猪のかわりに豚肉が使われています。
ちょっとコクのある甘めの味噌を使った具だくさんの味噌汁イナムドゥチは、かつおだしをベースに豚、しいたけやこんにゃく、かまぼこなども入ります。
とてもおめでたい汁物です。ちなみに醤油ベースの汁物は沖縄では「鹿もどき」と呼ばれています。＜実物＞

■チデークニーイリチー
デークニーとは大根のこと。チデークニーは赤い大根という意味で、島にんじんのことです。島にんじんは主に中城村(なかぐすくそん)で栽培されていて、市場に出回るのは冬だけ。内地で食べられているのと同じ品種のにんじんは、沖縄でも一年中スーパーに並んでいますが、島にんじんを見かけるのは11月の末頃から。ですから、この料理を食べると冬を感じると言う人も。島にんじんは固いので、薄く切って、だし汁を加えて炒め煮にします。イリチーというのは、炒め煮を指します。味付けのポイントは塩。隠し味に砂糖を使っているかのような甘みを感じますが、それは島にんじんの自然な甘みです。絶妙な塩加減で、島にんじんの持ち味を引き出すと、ふくよかでやさしい味わいに仕上がります

＜実物＞

■ハンダマ酢味噌あえ

ハンダマは和名では水前寺菜・金時草と呼ばれる菜っ葉。沖縄では古くから食べられてきました。血の薬や不老長寿の薬とも言われています。くせはないのですが、加熱するとモロヘイヤのようにぬめりが出るのが特徴です。葉の裏が赤紫色で、この部分にはポリフェノールやアントシアニンなどの抗酸化物質が含まれていて、アンチエイジングも期待できます。酢味噌で和えてさっぱりと。＜実物＞

■もちきびご飯

もちきびも沖縄ではよく食べられている食材です。イネ科の雑穀ですが、穀物の中ではもっともカロリーが低く、太りにくいと言われています。また、たんぱく質や食物繊維は白米よりも多く、亜鉛やマグネシウムなどのミネラル分も白米の２～３倍と豊富です。味はほんのりと甘みがあって粘りが強く、もち米に似た感じです。そのため、沖縄では団子などの和菓子にも使われています。＜実物＞

●お茶と簡単な沖縄のお菓子（市販品）
沖縄から郷土菓子を食べながらお菓子のストーリーを楽しみます