今回のママレードはスチュワートが飯能の柑橘畑で積んできたものです。いろいろな種類のものを使って作っています。

■コック・ア・リーキー（Cock-a-Leekie）
コナン・ドイルが愛したであろうスコットランドの伝統料理「コック・ア・リーキー」のスープで温まりながら、この地方の歴史と風土に思いを馳せてみよう。チキンとネギの優しい味が、冷えた体を温めてくれるでしょう。

 

■オーツケーキ

オーブンで焼きたての「オーツケーキ」と一緒にどうぞ。オーツケーキは甘くなく、朝食として食べたり、チーズやディップに添えてワインのお供にするのが普通です。小麦粉の取れなかったスコットランドならではのもので、ざくざくっとした食べ応えが何とも言えません。

■「オートミールの衣で揚げた白身魚」と「ノーザン・サラダ」

新鮮な野菜とハーブをビネガーベースのドレッシングで和えた「ノーザン・サラダ」は、まるでスコットランドの大自然を皿の上に表現したようです。シンプルながらも味わい深く、「ピクルドエッグ」ともマッチしています。「オートミールの衣で揚げた白身魚」は、外はカリッとして中はふっくら。オートミールの風味が魚の味を引き立て、ビネガーとの相性は抜群。コナン・ドイルが活躍したヴィクトリア朝時代は、タラがとてもポピュラーな食材でした。

■卵の酢漬け
スコットランド独特ではないですが、白身魚のフライと「卵の酢漬け」は合うので、作り方をデモンストレーションして、実際にレッスン終了後の食事の時に一緒にお召し上がりください。冷蔵庫のない時代にタンパク質を取れる大事な食糧でした。

■クラナカン（スコットランドのトライフル）

デザートには「クラナカン」。ラズベリー、オートミール、クリーム、ウィスキーが絶妙にブレンドされたこのデザートには、スコットランドの魂を感じるかもしれません。その風味は、冒険と謎に満ちたホームズの物語に通じるものがあります。ラズベリーの収穫される時期に作られていたものでスコットランド版のトライフルです。材料もスコットランドならではのものが使われています。現地では「デザートの王様」と呼ばれていてスコットランドのハイティにもよく登場します。

●ウィスキーママレード　一人１本お持ち帰り

アーサー・コナン・ドイルは、「シャーロック・ホームズシリーズ」で世界的に著名な推理小説家として知られていますが、彼はまた医師としての顔も持っていました。彼の学生時代に寄宿学校で過ごした時期から、後に独立して医師としてのキャリアをスタートさせた時まで、母親が手作りしたマーマレードが常に彼のそばにありました。

お持ち帰りとして「ウィスキー入りマーマレード」をどうぞ。このスタイルのマーマレードは、1800年代半ばからスコットランドで作られています。

●スコットランドの紅茶
スコットランドは、湿度が高くて涼しい気候が特徴で、このような環境は紅茶の味わいに深みと濃厚さをもたらします。特に濃い目の紅茶はミルクティーによく合います