ニキズキッチン 外国人を中心とした自宅で習う料理教室
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こんにちは、私の名前はリリです。荻窪に住んでいます。あなたがご存知かどうかはわかりませんが、東京には僅かに15人ほどのブータン人が住んでいると言われています。そして、その一人が私です。
私の出身地は、美しい自然に囲まれた小さな国ブータン。そこで私は産婦人科の看護師として働いていました。しかし、ある日、運命が大きく動き、ブータンから日本へ派遣されることとなりました。そしてそれが東京との出会い、そして今の夫との出会いとなり、現在に至るわけです。
私は四人兄弟の次女で、幼いころから料理が好きで、家族のためによくお料理をしていました。ブータンは高地に位置しているため、昔は新鮮な野菜をあまりとることができませんでした。唐辛子が主に取れることから、それが貴重なビタミン源となり、現在のブータンの料理スタイルが形成されたのです。
我々の料理はチベット料理に最も近いとされています。また、ブータンでは仏教の教えから生命を奪うことが禁じられているため、肉も魚もほとんどが輸入品に頼る生活をしています。
私のこれまでの経験と生活の中から生まれるお料理を伝えることは、非常に価値のあることです。ブータンと日本、その間の文化的な隙間を繋ぐことで、より深く2つの国を理解していただけることを願っています。
<ブータン人と日本人の共通性について>
日本人とブータン人は見た目が友て良く似ています。実際DNAやルーツも近いようです。
日本人もブータン人も、ルーツをたどるとロシアのバイカル湖あたりになるようで、6000年ほど前に東に移動したのが日本人、南に移動したのがブータン人、ということのようです。
もちろん他民族との交流がありましたが、島国である日本と、山国にあるブータンでは、混血が進みにくかったのではないかと思われます。
共に鎖国をしていたところも似ていますね。
バイカル湖はロシア南部のシベリア地方に位置し、古代の人々が住んでいた場所として知られています。シベリアからの民族移動は、日本人とブータン人の共通の祖先という可能性を生み出しています。
そのため、DNA的な視点からみても、遺伝的なつながりがあるとされています。
ブータンと日本の両国は仏教を国教としており、それは生活のあらゆる面に影響を与えています。それらは仏教の価値観を共有していることから、両国民は互いに共感しやすいです。
この精神的な絆は、ブータン人と日本人の間に共通の理解を生み出しています。
さらに、ブータンと日本の両国は山岳地帯が多く、そのため自然との関わりが深く、四季の変化を大切にする文化があります。これは、山岳地帯の厳しい環境から来る共通の生活様式を反映しています。
また、両国民は礼儀正しさと尊重の精神を持っています。これは、社会の秩序を維持し、コミュニティの調和を保つための重要な要素です。
これらの価値観は、バイカル湖からの移民が古代に持っていた可能性のある社会的な規範を反映しているかもしれません。また当時中国には既に大きな文明が形成されていたため、それを迂回するように海に
移動した民族が日本人となり、山に移動した民族がブータン人になったという説もあります。またブータンの母音も日本と同じ「あいうえお」です。是非私たちの共通の部分を探しにクラスに遊びに来てください。
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リリさんのブータン料理