
ニキズキッチン 外国人を中心とした自宅で習う料理教室
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はじめましてマギーです。
香港で生まれ育ちました。子どものころから「おいしいものは、まずスープにある」なんてことを、誰に教わるでもなく知っていました。香港の市場を歩けば、魚介もお肉も色とりどり。そこにはいつも、人と食材の生命力が溢れていました。
でも、ひょんなことからアメリカに渡り、広いキッチン付きの家に住んでみたんです。はじめは「わあ、オーブンがこんなに大きい!」とわくわくしていましたが、気がつけば周りには香港で慣れ親しんだお惣菜がない。
「じゃあ、自分で作ってみようか」と重いフライパンを取り出して、香港の家庭料理を再現する日々が始まりました。
日本に来てからも、やっぱり香港の味が恋しくて。横浜中華街を探し回ってようやくお気に入りを見つけても、お店が閉まってしまったりして。ならばいっそ、自分で店を出してしまえと決意。2019年の6月ごろ、横浜・生麦の住宅街に「Maggie’s Kitchen」を開きました。
朝は8時に店に来て、まず3時間ほど鶏スープを煮るところからスタート。母から教わったやり方を思い出しながら、丁寧にアクを取っていくんです。味つけはあっさりめ。でもコクが深い。そんなスープと一緒に食べる麺やチャーシュー、時には香港式のカレーフィッシュボールが、なんとも懐かしい故郷の味。
パンだって焼いています。マーガリンじゃなくてバターを使うのは「おいしいのには理由がある」と知っているから。香港メロンパンをオーブンから取り出す瞬間は、まるで香港の街角のパン屋さんを思い出してわくわくするんですよね。
そして今回、皆さんから「マギーさんの料理をぜひ教えてほしい」と言っていただき、はじめて料理教室を開くことにしました。正直、こんなに大勢に教えるのは初めてなので、私も手探りです。どうかみなさん、よろしくおねがいします。ああでもない、こうでもないと、みんなでわいわい作るほうが、きっと楽しくておいしくなるはずです。
香港で育ち、アメリカを経て、日本に落ち着いた私、マギーが一番大切にしているのは、料理を囲んだときの“あったかさ”。それは家族の団らんであったり、友達とのおしゃべりだったり。一口すすればほっとするようなスープを、一緒に作ってみませんか。香港のお母さんが台所で教えてくれるような、そんな時間をお届けします。
2025/4
(マギー)香港の月餅ワークショップ