Homemade Ajvar, Serbian paprica spread
●セルビアのパプリカスプレッド、アイヴァル
アイヴァルはセルビア料理のシンボルの一つと言えます。パプリカのシーズンである秋に大量に仕込みます。１０キロあるいはもっとたくさんのパプリカを人々は買い、ローストし、皮をむいてアイヴァルを作り、瓶詰にして保存し、そのまま前菜として、あるいはパンのスプレッドとしていただきます。
アイヴァルには種類があり、それは使うパプリカの種類により、味がマイルドだったりスパイシーだったりします。今回日本で手に入る赤パプリカを使ってクラスで作り、セルビアから持参したアイヴァルと味を比べてみましょう。
※ヘレナがセルビア大使館で披露したアイヴァル 実物↓



※2014年セルビアツアーでのアイヴァル作り 実物↓
 


Serbian Village Bread Baked in Clay Pot
●土鍋で焼くセルビアの田舎パン
セルビアのパンは地方によってとてもバラエティに富んでいます。小麦粉、全粒粉、ライ麦粉、そば粉...今回は毎日の食事に合うベーシックなパンを焼きます。もともとは土鍋に生地を入れ、直火にかけて焼いていたものです。クラスではセルビアから持参した生イーストを使います。



Sauerkraut Sarma
●ザワークラウトのサルマ
サルマはセルビアだけでなく、トルコを含むバルカン地域で最も有名なお料理の一つです。それぞれの国でその国独自の作り方があり、また名前も少しずつ違います。
サルマ、はトルコの単語でロール（巻いたもの）という意味です。セルビアでは伝統的に地域の特別な種類のキャベツを塩水で２５日間漬けたものを使って作ります。
フィリングは牛豚の合挽肉、米、野菜で骨付きのスモークしたポークリブと一緒に土鍋に入れ数時間ゆっくりと加熱します。クリスマスやウェディングなどの大きなイベントでメインディッシュの一つとして供されます。春になれば春野菜で包んで作ります。 見た目はよ く見るロールキャベツのようですが、通常のキャベツではなくザワークラウトを使うことで驚くような旨みが出てきます。
今回は私の祖父の自家製ザワークラウトを使って作ります。サルマを作るにはキャベツを丸ごと漬ける必要があります。その作り方もクラスで説明します。時間はかかりますが作り方はシンプルです。サルマがとても気に入り、これを作るために毎年キャベツを漬ける生徒さんもいらっしゃいます。皆さんもぜひ作ってみてください。
※中央セルビア Landolにてヘレナのおばあちゃんが作るサルマ 実物↓



Grandpa’s pickles
●おじいちゃんのピクルス
ザワークラウト以外は野菜はビネガーを使って漬けます。今回私の祖父のパントリーから季節の野菜の自家製ピクルスのセレクションを楽しみましょう。



Sour cherry pie
●サワーチェリーパイ
パイはセルビアでとても人気のデザート。パイに使われるフィロ生地はいろいろな使い方があります。セルビアはサワーチェリーの産地でシーズンが終わる頃には冷凍したり、甘いシロップで煮込み、お客様のおもてなしのためのスプーンスイーツを作ったりします。
今回冷凍のチェリーとセルビアからのフィロ生地を使い、サワーチェリーパイを作ります。パリパリのフィロ生地と甘酸っぱいサワーチェリーの絶妙なハーモニーをお楽しみに！