チュンムキムパ（忠武キムパ）は、韓国の忠武（チュンム）地域の郷土料理です。ソウルでも専門店があるぐらいすごくポピュラーな食べ物です。忠武は、現在の統営市（Tongyeong）の旧名で、韓国南部の慶尚南道に位置しています。統営市は美しい海岸線と漁業で知られる港町であり、この地域の文化や食生活に海の影響が強く反映されています。

チュンムキムパは、この地域の特徴を生かした料理で、小さな海苔巻きにご飯を巻いたシンプルな形をしており、中身には具材が入っていません。その代わりに、イカのお料理や、ダイコンのキムチなどの発酵食品と一緒に提供されるのが特徴です。こうした漁業の盛んな統営市ならではの新鮮な海産物が、この料理の魅力を引き立てています。

忠武キムパは、持ち運びやすく、船乗りが海に出る際に食べやすい料理として考案されたとされています。そのシンプルさと発酵食品の組み合わせが、独特の味わいを作り出し、今では韓国全土で親しまれている郷土料理となっています。

わたしは、何か美味しいものが食べたいけど重くない物がいいなぁと思うとき食べに行ったりしてました。素朴な味だけとまた食べたくなる大根キムチやイカとさつま揚げの和え物、シレギ（干した大根の葉）スープ楽しみにしてください。

最近、韓国で話題のテレビ番組＜白黒料理人＞」に出たお料理の中の2品を紹介します。日本では「白と黒のスプーン」として放映されています。無名の料理人「黒スプーン」80人とエリート料理人「白スプーン」20人が繰り広げるサバイバル料理番組です。

**❶チュンムキムパ**
韓国の南部、特にチュンム市が発祥の伝統的な細巻き寿司です。特徴的なのは、具材を一切使わず、ご飯だけを海苔で巻いているというシンプルさ。見た目は控えめですが、その素朴な味わいが魅力です。チュンムキムパは通常、ピリ辛のイカや大根キムチと一緒に提供され、海苔の風味とご飯のもちもち感が、辛さや酸味との絶妙なバランスを楽しめる一品です。シンプルな中にも韓国の伝統的な食文化の奥深さが感じられる料理です。

チュンムキムと食べるおかず群
シンプルでありながら、韓国のソウルフードの一つとして愛されるチュンムキムパ。ご飯だけを海苔で包んだこの一品は、素材の味を引き立てるシンプルさが特徴です。ピリ辛のキムチやスープと一緒に味わうことで、口の中に広がる奥深い味わいを楽しんでください。

**❷だいこんキムチ**
キムチは、韓国食卓に欠かせない存在。シャキシャキとした食感とピリッとした辛さが絶妙なバランス。乱切りした大根に特製のヤンニョムが絡み合い、キムチならではの甘辛い味が感じられます。

**❸イカ＆さつま揚げ和え物**
韓国の食堂で頼んだイカの量にいつもがっかりしてしまう...そんな思いを解消するために、イカをたっぷり使った贅沢な和え物を作ります。さつま揚げの甘みとイカの旨味が一体となり、おかずとしてもおつまみとしても最高の一品です。

**❹干した大根の葉（シレギ）スープ**
シレギスープは韓国の農村地帯で長年親しまれてきた、家庭の味。味噌ベースのスープに丁寧に出汁を取り、柔らかく戻したシレギを加えて作られるこのスープは、チュンムキムパに欠かせない相棒です。一口飲むたびに、故郷の温かさが胸にしみ渡ります。

**❺鶏肉ジョリム with なつめ、バジル**
韓国の伝統的なジョリムに、意外な組み合わせであるなつめとバジルを加えて新たな風を吹き込みました。じっくり煮込まれた鶏肉の柔らかさと、なつめの甘さ、バジルの香りが重なり合い、驚きと感動の一品に仕上がっています。

**❻肩ロース韓国味噌焼き（メックゾック焼き）**
古代高句麗の時代から伝わる豪快な肉料理、メックゾック焼き。今の焼肉の原点と呼ばれています。厚切りの肩ロースを、韓国味噌をベースにした特製のヤンニョムにしっかり漬け込み、じっくりと焼き上げます。その香ばしさと旨味は、歴史を感じさせる韓国の古き良き味わいです。年末のお料理にぴったりです。

**❼赤ワイン**