<ムサカは実物。後の写真はイメージです＞

Santorini Dip – Tomato & Roasted Paprika
●サントリーニ島トマトとローストペッパーのディップ

真っ赤に焼けたパプリカと完熟トマトの甘み。
サントリーニ島の火山土を思わせる深みのある香りが特徴です。
ローストの香ばしさにヨーグルトの酸味が溶け合い、
ワインにもパンにも合う、万能ディップ。
火加減と香りの立たせ方に、シェフの感性が息づきます。

Santorini Salad with Rukola & Mizithra
●サントリーニ島のルッコラとミジスラチーズのサラダ
ギリシャでは、「甘い」「しょっぱい」「酸っぱい」「苦い」という
相反する味をひと皿の中で調和させることを“ハーモニー”と呼び、
その感覚が家庭の料理にも息づいています。イチジクとルッコラでこの味を出していきます。
ギリシャサラダとサントリーニサラダ、何が違うんだろう？　そこも楽しみにしていて下さい。

Kakavia
●ギリシャの漁師のスープ：カカビア
カカビアはギリシャのもっとも伝統的なお料理の一つです。
「美の女神ヴィーナスは夫バルカンをなだめ、眠らせるためにカカビアを与えました。」
とギリシャ神話の中にも登場します。

伝統的には漁師が獲ったばかりの魚をぶつ切りにして煮立てて作りました。そのためカカビアは煮魚に適した魚を使って作ります。また味は使う魚のバリエーションによって変わってきます。フランスのブイヤベースと比較されることの多いお料理ですが、ブイヤベースよりも簡単に作ることができ、私はブイヤベースより好きです。

※魚介はその時に手に入るものになります。

●moussaka
ギリシャのムサカ　（写真実物）

今回のムサカはさらに家庭でつくりやすく、フランスのフィロ生地を使ったムサカを作ります。
フィロ生地を初めて使う方でも安心。薄くてパリッと焼き上がるこの生地は、手軽なのに本格的な仕上がりを演出してくれます。
ジューシーなナスとひき肉の層に、ほのかなスパイスの香りとフィロの食感が重なり、軽やかで味わい深い一皿に仕上がりました。

ムサカはギリシャ料理の中で一番有名なお料理で語源はアラビア語の「ムサァ（冷やしたもの）」から来ました。
トルコ、ギリシア、セルビア、およびブルガリアといったバルカン地域の郷土料理ですが、日本のお雑煮のように、各国によりムサカのレシピは全く異なります。
１９２０年代に、ギリシャ料理からアジア的要素を 取り除きヨーロッパよりのものに変えようと、料理人ニコラオス・ツェレメンテスによってフレンチの要素を加えたものが 紹介されたのが始まりだといわれています。
体によいオリーブオイルを多く使ったムサカは、生地の焼き加減がふわりとしていて本当に美味しい。 ギリシャでも特別な日にのみ作られます。

Χειροποίητη Θρακιώτικη
●ギリシャのかぼちゃのスイーツパイ
ギリシャの伝統的なスイーツで、かぼちゃの甘さとスパイスの香りが絶妙に調和した一品です。フィロ生地がぐるぐると美しく巻かれ、中に詰められたかぼちゃのフィリングがほんのりと甘く、香ばしい風味を楽しめます。

Wine

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Greek Mountain tea

・ギリシャの山のお茶


母がギリシャから送ってきてくれました。ギリシャでは風邪をひいた時、体調の悪い時にハーブの力を借りることがあります。ギリシャではハーブの種類は数えきれないほどにあると言われますが、特に山に自生する特定のハーブが身体にいいことは古来から羊飼いの人達に広く知られていました。このため「チャイ・トゥ・ヴヌー(山のお茶)」あるいは「シェパードティー（羊飼いのお茶）」とも呼ばれます。

実際には何種類もあるハーブティの総称で、いくつかのハーブティがありますが、大抵柔らかな香りで、ハチミツを入れても美味しい。ギリシャはコーヒーのイメージが強いと思いますが、地元の人は上手く使い分けています。