<写真はイメージです＞

ウクライナ出身のクリスさんのお母さまが、ギリシャの地で家族のために作り続けてきた、思い出の味。
国が違っても、家族の食卓にはいつもこの料理がありました。

サワークリームのコク、ビーツの鮮やかさ、そして素朴な小麦の香り。
冬に食べたくなるウクライナ心あたたまるお料理をつくります。

борщ
●ウクライナのボルシチ
ボルシチ発祥の地のウクライナ・ボルシチです。
ボルシチという言葉も、もとはウクライナ語で草や薬草の煮汁を 意味するものでした。そのためウクライナではボルシチの種類は実に５０種類以上。
ウクライナのボルシチはかならず骨付きの豚肉を使います。そしてスメタナをトッピングします.

Chicken Kiev
●キエフ風カツレツ
鶏肉のなかにバターをいれてつくったキエフ風カツレツ。
低温で練り上げたハーブ入りバターを丁寧に巻き込み、
カツを割ると中から中から黄金色のバターがとろりとあふれ出します。
バターがたっぷりと入っているため、ソースをかけないのがこのお料理の特徴です。
大変伝統的なウクライナ料理の一つです。

SHUBA (Herring Under a Fur Coat)
●シュバ（毛皮のコートを着たニシン）
ウクライナの冬の食卓には、いつもビーツ料理が彩りを添えます。
ホリデーシーズンになると、まるでケーキのように華やかなこの前菜が登場します。
すりおろした野菜とニシンをミルフィーユのように重ねて仕上げる、
シンプルな食材で作れるのに、とてもエレガントな一皿。
ビーツの鮮やかな紫、にんじんのオレンジ、卵の黄色——
色のコントラストが“冬のお祝い”を感じさせてくれます

Ukrainian Varenyky (Potato & Cheese)
●ウクライナのヴァレニキ（ポテト＆チーズ）
ウクライナの家庭料理を象徴する、心あたたかな小麦料理。
長く厳しい冬を支えたじゃがいもと、やさしい酸味のチーズを包み込んだ
まるい形には「家族がひとつに結ばれますように」という願いが込められています。
バターや炒め玉ねぎ、サワークリームを添えて。

Medovyk – Ukrainian Honey Cake
●メドヴィク（はちみつケーキ）
サワークリームとはちみつで作る優しい甘さのケーキ。

ウクライナでは昔から養蜂が盛んで、
蜂蜜は“太陽のめぐみ”として大切にされてきました。
寒い冬をのりきる力をくれる甘さとして、
お祝いの食卓にもよく並びます。

そこに寄り添うのが、身近な発酵食品から生まれた
サワークリームのほんのりとした酸味。
こっくりした甘さと爽やかさが重なり合う、
日本ではちょっと珍しい味わいです。

薄い生地を何層にも重ねて、
一晩ゆっくりと休ませると、
はちみつのコクがじんわりと広がり、
しっとりやわらかな食感に仕上がります。

食べるほどに、そして時間が経つほどに、
おいしさが深まっていく——
家族の思い出と一緒に育ってきたような、
そんな優しいケーキです。

Wine

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Greek Mountain tea

・ギリシャの山のお茶


母がギリシャから送ってきてくれました。ギリシャでは風邪をひいた時、体調の悪い時にハーブの力を借りることがあります。ギリシャではハーブの種類は数えきれないほどにあると言われますが、特に山に自生する特定のハーブが身体にいいことは古来から羊飼いの人達に広く知られていました。このため「チャイ・トゥ・ヴヌー(山のお茶)」あるいは「シェパードティー（羊飼いのお茶）」とも呼ばれます。

実際には何種類もあるハーブティの総称で、いくつかのハーブティがありますが、大抵柔らかな香りで、ハチミツを入れても美味しい。ギリシャはコーヒーのイメージが強いと思いますが、地元の人は上手く使い分けています。