●スクスジェビ
蓬（ヨモギ）入り韓国式スイトン
韓国と日本はお隣同士の国。食文化にも共通点が多く親近感が湧きますね。
今月は韓国式のすいとん「スジェビ」をご紹介します。
スジェビとは「手でたたんだもの」という意味があり、そのようにして作る生地のことを指しています。 朝鮮半島では古くから食べられている家庭料理で、日本でいうとおうどんのような日常食です。 回は生地に蓬（ヨモギ）を織り込んでフレッシュ感たっぷりのスジェビを作ります。 蓬は世界中で使われているすばらしいハーブです。 春には新芽が出ていろいろなお料理に使われます。 胃腸、貧血、冷え性、疲労回復に効果があるといわれていますから女性にはとてもうれしい素材ですね。 韓国では漢方材料としてよもぎ蒸しやお茶などにも日常的に使われています。
※辛さ：☆☆☆☆☆


●タッチム（チムタク）
たっぷり鶏肉と野菜の安東風炒め物
今、ソウルで流行ってる食べ物は？というと、迷わず出てくるのがチムタク。
人気のお店で行列ができています。ご飯の上にチムタクをのせて丼風にして食べてもとても美味しいそうです。本来は400度の高温で20分蒸して丸鶏を使って作る蒸し煮ですが、これを家庭でできるレシピで作ります。
慶尚北道安東の郷土料理ですが2000年あたりに若者たちに人気の出始めました。
安東は農産・畜産、焼酎などで有名な地域です。 元々はタットリタンという鍋料理がベースになって生まれたお料理ですが、 タッチムは鍋ではなく蒸し炒めのようなお料理です。甘辛くてピリ辛、 たっぷりお野菜の旨み・甘みが鶏肉に絡んで濃厚な口当たりを楽しめます。 コチュジャン味とは違ったボリューム満点な韓国大衆料理のレシピです。
※辛さ：★★☆☆☆


●ご飯
たっぷりのスジェビで満腹になるとは思いますが・・・ ヤンさんにはご飯も用意していただいています。食べたい方はヤンさんにお伝えください！


●今月のキムチ：キャベツキムチ
近頃、ＴＶやその他で話題になっているキャベツを使ったキムチです。 春はキャベツが美味しい季節ですから作らない手はありません。 大昔には薬草として食べられていたキャベツには栄養・胃腸を整える効能があります。 キャベツの独特の甘さ、含んでいる酵素を一切失うことなく食べられるのがキムチです。 まろやかな仕上がりになるので、あまり辛くありません。 また、丸い形をした食べ物にはパワーがあるといわれています。 大きく丸く育ったキャベツから大地のパワーを丸ごといただきましょう。
※辛さ：★★★☆☆


●ファジョン
女の子の春お菓子・花煎餅
ファジョンは食用の花や木の実を飾って作るお餅です。 春にはつつじなどが使われます。とても可愛らしい出来上がりは、 みなさんにぴったりだと思います！作り方は簡単ですが美しく作りましょう。 見た目がとても重要です。 桃の節句のおやつとして来年はお子さんやお孫さんに作って差し上げると 喜ばれるのでしゃないでしょうか。テーブルがパッと華やいで皆さんの笑顔に美しく映えるデザートです。


●タンキ茶
当帰茶（トウキ茶）
女性のため薬草とも言われている当帰。 日本薬局方では「生薬トウキ」と呼ばれる、せり科の植物です。 当帰は昔から女性の皮膚を若返らせる！言われているアンチエイジングのお茶としても人気なんですよ。 女性疾患にも効き目があるといわれています（冷え性・血色不良・月経婦人その他）。 香りもとても良いので、落ち着く作用もあるようです。 いいこと尽くしのお茶をいただいて、ほっこりと春の陽気を楽しみましょう。