辰巳。英語での女性限定クラスです。
イタリア南部、ブーツ型にたとえられるイタリアのつま先部分、カラブリアの伝統料理を中心に皆様におつたえしています。
南イタリアは、一番イタリア人らしい土地だと言われています。本来あるイタリア人の気質が残っていて、情に厚く優しい人々が多く住んでいます。
そして様々な支配は受けましたが、昔ながらの方法を変えずに筋を通してきました。それはお料理にも影響を受けています。
たとえば現代でも南イタリアの小さな町や村に行くとバターを見つけることができません。また魚や野菜に対して繊細な舌を持っていて、時には例外もありますが一つのコースの中にお肉と魚を混ぜることはありません。
それはお肉を食べてしまうと、魚の大事なフレーバーや余韻が生きてこないからです。
またチーズを魚に合わせることもありません。お肉は非常に貴重だったので、お肉料理には腕によりをかけます。
さて南イタリアやシチリアの小さな町々はカルタゴ・ローマ・アラブ・ノルマン等々の支配をうけてきました。このメニューでは、アラブの影響を受けたイタリア南部フレーバーを取り入れた料理を作っていきます。
是非南イタリアの食文化を堪能し、いつかこの地を旅してみてください。食の組み合わせ方に驚きの連続があります。
スパゲッティ・コン・アランス
アランチーニ
トルタ・カプレーゼ
毎回テーマに沿って飾られる美しい食卓も楽しみの一つです
Verdure alla Griglia
■ヴェルデュール・アラ・グリグリア
私はいつもイタリアの食事の大切な部分である「野菜料理」をさまざまな方法を探しています。 昔、イタリア南部では、お肉はとても高価だったので、ほとんどの人が肉を食べていませんでした。
そのため南イタリアの人々は野菜や魚料理を中心にメニューを組み立てることが多かったようです。わたしたち家族が移住したカナダでも野菜やハーブの畑がない場所にはイタリア移民は住むことがありませんでした。今日まで私の家族は
お庭で多くの野菜やハーブを育てているため、夏に野菜を買うことはほとんどありません。このお料理はカラフルな野菜を使って新鮮なローズマリーを使い、香りを引き出します。
蜂蜜、レモン、オリーブオイル、ハーブのドレッシングで焼く前にマリネをします。
Arancini
■アランチーニ
「アランチーニ(イタリアンライスコロッケ)」の正確な歴史は明らかではありませんが、アラブ人によって支配されていた10世紀中版にシチリアから南イタリアにもたらされたとの文献があります。
イタリアの食卓によくのぼるこの「ライスコロッケ」ですが、地域によって呼び名もレシピも味も違います。アランチーニは「小さなオレンジ」という意味でシチリアではサフランやモッツァレラが入ったもの。サフランを使うというところからアラブの影響を受けているといわれている所以です。
ローマでは「スップリ」と呼ばれていてサフランは入らずトマトライスにモッツァレラチーズがとろんと溶け出します。
時代を経て、他の文化と融合し、料理に受けた影響はバター、パルメザンとモッツァレラチーズ、そしてトマトのラグベースの詰め物に変わっていき、現代のものへと発展してまいりました。
わたしの作るものは南イタリアのアランチーニ。サフランライスとラグ―が入る人気の組み合わせのものです。
< 実物 >
Spaghetti con Arance, Dateri e Acciughe
■スパゲッティ・コン・アランス
南イタリアに来たアラブ人はわたしたちが「シチリア島のようだ」と考える食材を持ち込んできました。それがサフランであったりオレンジであったりします。たとえばデイツやオレンジはパスタの材料には一見みえませんが、
甘さがあり、お料理をより昇華させます。これらの成分をニンニク、白ワイン、アンチョビ、トマトペースト、チリペッパーと組み合わせることでラグーが生まれます。
このお料理はイタリア南部の人たちの大好物。すなわちオリーブオイルで揚げたパン粉ブレッドクラムを飾ります。実はここにも一つ歴史があります。昔、チーズを定期的に使う余裕のなかった時代、イタリアの南部の人たちは
チーズのような旨味をパスタに加えるために、クリスピーなテクスチャを加えた揚げパン粉を使っていました。その名残が今でも残っています。
< 実物 >
Piccata di Pollo
■ピカタ・ディ・ポロ
レモンとケッパーをなくしては南イタリア料理は語れません。このお料理の古典的なバージョンは子牛で作られていますが、さっぱりとしたチキンも好んで使われます。
大切なのは、薄くスライスしカットされたお肉(プロテイン)を使用することです。 このレシピでは、鶏肉を軽く揚げて、玉ねぎ、ワイン、レモン、ケッパーなどで作った唐辛子ソースをトッピングした後、
肉の上にかけ、パセリで盛り付けます。 非常に作りやすい上にとてもおいしいです。
< 実物 >
Torta Caprese
■トルタ・カプレーゼ
このチョコレートとアーモンドパウダーで作られたケーキは南イタリアのカプリ島で生まれました。どうしてこのケーキが生まれたかについては非常に面白い話があります。
ある伝説によると、その昔、ナポリの王と結婚したオーストリアの王女様がいました。王女様は故郷のオーストリアの伝統的なチョコレートケーキを食べたかったのですが、ナポリの料理人はこのレシピを知らず、
代わりにこのユニークなケーキを思いつきました。 もう一つの伝説は1920年代、観光客のためにチョコレートケーキを作っていたナポリのパン屋さんが、小麦粉を追加することを忘れたために生まれたというものです。
結果をとても素敵なケーキが生まれたために観光客で大繁盛し、この方法でそれを作り続けたというものです。
< 実物 >
Wine
ワイン
Welcome drink
ウェルカムドリンク
Coffee or tea
コーヒーまたは紅茶
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お料理は料理名としてのイメージのため実物とは異なります
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※他のクラスへの変更はできません。
※お申し込み後初めての方は3日以内、リピーターの方は5日以内にお振込みいただく前金制です。
※持ち物:エプロン、筆記用具、カメラ等
※待ち合わせ場所:辰巳駅そばymca前
※おこさま連れはティーンエイジャーから参加可能。大人1名としてご予約ください。
※クラスの終了時刻は15時00分前後になります。