Welsh rarebit：ウェルシュ・レアビット　（動画とレシピをお届けします）

パンに、ビールやエール、ウスターソースなどの食材を含む風味豊かなチェダーチーズをトッピングした伝統的な英国料理です。毎年9月3日はウェールズのレアビットデーでウェールズのレストランや飲食店がこぞってこの国民料理を祝うほどのイギリスのソールフードです。この料理は1725年に「ウェールズのウサギ」と文献に出てきたそうですが、用語の起源は不明です（ウサギは材料に入っていません）。料理名をもじった冗談が由来という説やチーズが高価な肉の代わりであったウェールズの農民に由来するなどの説もあります。その起源が何であれ、この料理は今日、英国料理として、またパブフードの定番として親しまれています。

Fish and chips：フィッシュアンドチップス（動画とレシピをお届けします）

いわずと知れたイギリスを代表するソールフード「FISH AND CHIPS」.ジョセフ・マリンが1860年にクリーブランドストリートにフィッシュアンドチップショップをオープンしたのが最初と言われています。最初はフライドポテトを販売する店でしたが若いジョセフは彼の家族に揚げ魚をメニューに含むように説得しフィシュアンドチップスのメニューが出来たそうです。ビールが入ったバッター液を使って揚げることによりビールに含まれる二酸化炭素の働きで生地が明るい橙褐色に変化します。ビールの種類によって生地の風味も変化し、アルコール分は調理中に飛ばされます。昔は新聞紙で包んで販売していましたが現在では衛生面で禁止されています。使用する新聞は『タイムズ』よりも『ザ・サン』で包んだほうが美味になるという説もあるとか。

イギリスで年代問わず愛されるソールフード フィッシュアンドチップスをぜひご自宅で体験してください。

MUSHY PEAS：ムシーピーズ（動画とレシピをお届けします）

フィシュアンドチップスの付け合わせには タルタルソースではなく「ムシピーズ」でいただきましょう。イギリス人はグリンピースをたくさん食べます。日本ではグリンピースは冷凍か春先にいただく豆ごはんに使うイメージですが イギリスでは乾燥したマローファットピースを使います。日本のグリンピースよりやや大きく 薄皮の部分も頂くので繊維質が豊富です。一晩 重曹水につけてから使いますが作り方はとても簡単。冷凍のグリンピースとは違うイギリスのMUSHY PEASを体験いただけるよう今回は乾燥したイギリスのマローファットピーズも送らせていただきます。

CHIPS:チップス（動画とレシピをお届けします）

いわゆるポテトチップスのことではなく、フライドポテト（アメリカで言うフレンチフライ）のイギリスでの呼び名です（イギリス英語でポテトチップスは一般にクリスプス「Crisps」と呼びます）。アメリカのファーストフードチェーンで出されるフライドポテトに比べてイギリスのチップスは太いのが特徴。食料が少なかったころ 栄養価の高い魚が入手しにくく 魚の形に似せてジャガイモを揚げて食べていたのがその形状の由来といわれています。

CRUNCHY OATMEAL BISCUITS ：クランチーオートミールビスケット（動画とレシピ.、クッキー６枚をお届けします）

イギリスの映画を見ているとわかると思いますが イギリスではお茶には必ずビスケットがついてきます。イギリスでは「クッキー」ではなく「ビスケット」と呼び、クッキーは柔らかさのあるものを指します。今回はオートミールを使った紅茶に合うビスケットを作りましょう。薄力粉を使いますがふるいにかける必要はありません。紅茶に浸して（dunking:ダンキング）いただくのがイギリススタイル。オートミールを使うので食物繊維もたっぷり。硬さがありますがお茶に浸すと柔らかくなり食感も変わるので楽しいです。ご自宅でテレビを見ながら ミルクティと一緒にいただいてくださいね

＜配送でお届けするもの＞　食材とアイバンの手作りクッキーをお届けします。

一部材料をご用意いただくことで上のお料理が作れます。

＜今回お届けするもの＞

■①オートミール500g

■⓶重曹

■③ガーリックパウダー

■④パプリカパウダー

■⑤モサーソンズモルトビネガー

■⑥エイチピーソース

■⑦リーアンドペリンウスターソース

■⑧ライル ゴールデンシロップ

■⑨マローハットピーズ

■⑩クランチオートミールビスケットアイバン手作り６枚

Sarson’s molt vinegar:モサーソンズモルトビネガー

イギリスではチップスは塩だけでなくモルトビネガーをかけていただきます。モルトビネガーは麦芽粒の大麦から作られた酢で色は茶褐色。ビールの製造にも使われる麦芽を材料にしており独特の風味があります。イギリス人は酢が大好きで、揚げたてのチップスにたっぷりとモルトビネガーをかけていただくとビネガーの香りが広がりイギリスを思い出します。モルトビネガーはチップスだけでなくピクルスやソースにも使うことができます。皆さんにはイギリスでおなじみのサーソンズモルトビネガーを送らせていただきます。

HP sauce:エイチピーソース

「王室御用達」の認定を意味する「ロイヤルワラントRoyal Warrant」も入っているイギリスを代表するブラウンソース。食料品店を経営していたフレデリック・ギブソン・ガートンによって発明されました。現在はオランダのH.J.ハインツ社が生産しています。「HP」の名前の由来はラベルに描かれているイギリスの国会議事堂（House of Parliament）。国会議事堂のレストランで使われ始めたことを聞いたガートンがH.P.ソースという名前を登録し長年このラベルで親しまれています。１９世紀後半にイギリスのディナーテーブルに初登場して以来、HPソースはイギリス食文化のアイコンでもあります。HPソースは、麦芽酢、シロップ、砂糖、コーンフラワー、ライ麦粉、塩、スパイス、タマリンドを配合したトマトベースのソース。フィッシュアンドチップスだけでなくミートパイやソーセージサンドにも使われます。

LEA and PERRINS Worcestershire sauce:リーアンドペリンウスターソース

ウスターソースの世界的なリーディングブランドのリーアンドぺリンウスターソース。ウスターソースのウスターは19世紀前半にイギリスのウスターシャーにあるウスター市で作られた発酵液調味料由来となっています。当地のマーカス・サンズ卿が、イギリスの植民地であったインドからインド・ソースの作り方を持ち帰り、薬剤師であったジョン・リーとウィリアム・ペリンズに依頼して作らせたことがきっかけで商品化されました。後にソースメーカーであるリーペリン社 (Lea & Perrins) が設立されました。ウスターソースは、ウェルシュレアビットだけでなくチリコンカーンやビーフシチュー、ステーキ、ハンバーガーなどの料理や、ブラッディメアリーなどのカクテルを味付けするためにも使用されます。

LYLE'S golden syrup:ライル ゴールデンシロップ 
ゴールデンシロップは、サトウキビまたはテンサイジュースを砂糖に精製するプロセスで作られた、濃い琥珀色のシロップです。琥珀色をしており独特の風味があります。ラベルの絵は聖書の言及から、「ミツバチの群れを持つライオンの腐った死骸」（怖いですね）で世界最古のブランディングとパッケージングであることから2006年にギネス世界記録に登録されたものです。今回は このゴールデンシロップを使い ビスケットを作りましょう。