松濤(渋谷区 京王電鉄井の頭線 神泉駅) 英語でのクラスです。
マンサフという名称は「大きなお皿」が語源といわれています。パレスチナではお祝いの席に大皿を置き、豪華に豪快にマンサフを盛り付け宴席を盛り上げてくれます。
もともとは砂漠の遊牧民ベドウィンの料理がルーツと言われています。乾燥ヨーグルトのジャミードで煮た羊肉をたっぷりとスパイスやナッツの香るごはんにかけ、薄いパンのサージブレッドとともに頬張るマンサフ。果てしなく続く水平線の中、皆で大皿を囲む遊牧の民のおもてなしの光景です。
このお料理をふるまうことは「気前が良さ」を表すことで、結婚式、クリスマス、復活祭などあらゆる記念日に登場します。食べ方も特徴的で、左手を背中に回し、道具は用いず右手だけを使い、直接大皿から料理を取っていただきます。今回はマンサフのセット以外にジブジ、レブナ、クナフェなども登場しますがこれは本来は食卓のは上らず、食文化としてはマンサフ以外は食卓に上りません。マンサフだけをいただくのです。そんな思いをはせながら是非パレスチナの食文化をご体験ください。
<コースA>
<禅に通じる黙食でお願いします 会話が必要な方はマスクをつけてからお話ください>
場所:講師自宅で行われる料理教室。
携帯:講師によるデモンストレーションとお食事
特徴:少人数制 「お召し上がり お持ち帰りどちらかをお選びください」
マンサフ
サージブレッド
Mansaf(lamb, rice, saj bread)
● ラム肉の乾燥ヨーグルト煮込みとスパイスごはん「マンサフ」
チーズの元祖とも言われるジャミードでラム肉を煮込みます。これはヨーグルトをカチカチに乾燥、発酵させた遊牧民の知恵の塊。ラム肉のほんのり甘いミルクの香りが、塩気のあるヨーグルトと相まって深く広がります。ここでラム肉がおいしい!となるかどうかが料理人の腕の見せどころ。サージブレッド、スパイスごはん、ナッツ、ラム肉の煮込みと煮汁、と多層に重ねた豪華な祝祭の主役料理は、混ざり具合により一口ごとに変わる味わいです。
<実物>
Jameed
● ジャミード
羊などのミルクを乾燥、発酵させた塩気の強いヨーグルト、チーズのご紹介です。遊牧民の保存食のためにかなり固く、ハンマーで叩き割って使います。現在は使いやすいように液体のジャミードも市販されています。ジャミードはマンサフにかけて召し上がっていただきます。
<実物>
Saj bread
● サージブレッド
平たいパン、フラットブレッドです。ピタパンのようですが、もっと薄くて大きく、発酵させずに作ります。中華鍋をひっくり返したようなドーム状の鉄板で焼くサージブレッドはパレスチナ近辺からアラビア半島でも見られ、パンの原型に近いものでしょう。ごはんにも合わせるところがユニークで、マンサフのごはんの下に敷き、ごはんやお肉と一緒に食べます。
<実物>
Daqa
●マンサフ用青唐辛子ソース「ダクァ」
ピリッとした辛さが食欲を増進。中東では生唐辛子をかじってよく食べます。じんわりくるこのソースはマンサフの良いエッセンスに。
「パレスチナ地域は古代からオリーブを栽培しており、オリーブオイルを使った料理はとても多いんですよ。」そこでヨーグルトとオリーブを使った
Kunafa
● クナフェ
細いエンジェルパスタのようなパリパリの生地の中にチーズをはさんだ中東のお菓子。国によって少しずつ違いがありますが、チーズやクリームなどを細麺生地で巻いてシロップをかけた甘く濃厚なスイーツです。一口食べると、甘い!と思うものの、不思議と恋しくなる禁断のスイーツです。パレスチナスタイルのクナフェをお楽しみに。
<実物>
Welcome drink and Arabic coffee
● ウェルカムドリンクとアラビックコーヒー