Introduction

春と言えば日本は桜の季節！ドイツはイースター（復活祭）を迎える準備がはじまります。カラフルに色づけられた卵やイースターバニーと呼ばれるウサギの商品がお店に並び始めます。

春のクラスでは、乾杯用のドリンクにはじまり、ちょっとしたおつまみ、温かいお料理、冷たいお料理、様々なデザートなど、お花見やピクニックの楽しめるメニューをそろえました。同時にドイツのイースターの特別なブランチを作れます。

このメニューには3つの見どころがあります。バウムクーヘン、ヴァイスヴルスト（白ソーセージ）、ベジタリアン向けのドネルケバブです。

ソーセージ教室は今回が初めてです。基本的な作り方をすべてお教えします。まず初めのレッスンではドイツの最も伝統的で有名なソーセージの一つ「ヴァイスヴルスト（白ソーセージ）」を作ります。オクトーバーフェストやドイツでの旅行でご存知の方も多いと思います。ヴァイスヴルストは、よく知られ、愛されているウィーンソーセージとは異なり、マイルドでクリーミー、格別に白く、燻製やフライにする必要がないのが特徴です。プレッツェルと冷たいビールで、お友達とのお花見にもぴったりです。

バウムクーヘンは、ドイツで600年以上前からあり、とても古いケーキのレシピです。ドイツ菓子の王様と言われています。バウムクーヘンは、ドイツ以上に日本での知名度と人気がとても高いです。桜の木はお花見の中心なので、木のケーキは最適なレシピです。そして、小さなキッチンでも誰もがこのおいしいケーキを焼けるように、このクラスのために、トーストオーブンで簡単にケーキを焼けるバウムクーヘンのレシピを特別に開発したのです。

本格的なお花見では、日本酒やビールをいっぱい飲むので、食べ物もボリュームのあるものを用意する事が大切です。同時に健康的なものも喜ばれます。そこで、今年は手作りのドネルケバブで友人を驚かせてみてはいかがでしょうか。ドネルケバブは近年、日本でも人気が高まっています。しかし、ドネルケバブがドイツ料理であることを知っている日本人はとても少ないです。また、ドイツでは、肉がたっぷり入っているドネルケバブだけでなく、ファラフェルがたっぷり入りベジタリアン向けのケバブも人気があります。焼きたてのピタパン、サラダ、カリカリのファラフェル、典型的なケバブソースなど、すべての構成要素を自分で調理して焼くことを、生徒と一緒にやってみたいと思っています。

お花見ピクニックやイースターのブランチなど、思い出に残るメニューです。

レシピの紹介

1. Frühlingsbaumkuchen　－　春のバウムクーヘン
2. Osterkranz mit Marzipan　－　イースターのマジパンリースケーキ
3. Kirsch-Cupcakes　－　桜のカップケーキ
4. Apfel-Möhren Salat－　リンゴ・人参・サラダ
5. Räucherlachsschnecken－　スモークサーモン・渦巻
6. Knäckebrot　－　クネッケブロート
7. Kürbis-Feta-Walnuss Aufstrich　－　かぼちゃ・フェタ・クルミのスプレッド
8. Vegetarische Döner mit Falafel　－　ファラフェルのベジタリアンのケバブ
9. Fladenbrot　－　ピタパン
10. Klassische Weißwurst　－　伝統的な南ドイツの白ソーセージ（ヴァイスヴルスト）
11. Käse-Lauch Suppe　－　チーズ・長ネギ・スープ
12. Erdbeerlimes　－　苺リキュール

Frühlingsbaumkuchen　
●1.春のバウムクーヘン
バウムクーヘンは、ドイツの伝統的なお菓子です。木の年輪のような薄い生地が何層にも重なっているのが特徴です。バームクーヘンを作るためには長さ1－2メートルの回転する水平串が使われ、
とても薄い生地の層を回転させながら連続的に流し込み巻きつけていきます。オーブンは常にあけておき、伝統的には暖炉のような火で焼き上げます。

さてこのドイツのバームクーヘン。ご家庭でも簡単に作る事が出来ます！このお教室のために、バウムクーヘンを自分でトーストオーブンで焼くことが出来るレシピを特別に開発しました。
伝統的にバウムクーヘンは焼成後にチョコレート（ミルクチョコレートかダークチョコレート）でコーティングします。
チョコレートは木の皮に見立てたものです。
今回は桜色をイメージした可愛いピンクのチョコレート（ホワイトチョコレートに色付けをします）を使います。これをもっていけば忘れられない思い出になることでしょう。

Osterkranz mit Marzipan　
●2.イースターのマジパン・リースケーキ
イースターリースはマジパンが入っているため中はクリーミー。甘さを美味しくいただけます。真ん中の穴には、イースターエッグやチョコレートで出来たイースターバニーを美しく飾り付ける事が出来ます。

Kirsch-Cupcakes　　
●3.桜のカップケーキ
可愛い小さなケーキの感覚で簡単に食べられます。チェリージャムがたっぷり入っていて、美しいピンク色のチェリークリームが厚く塗られています。

Apfel-Möhren Salat　
●4.リンゴ・人参・サラダ
イースターバニーのためのニンジンを使ったレシピが外せません。このサラダはとてもジューシーでヘルシーです。１年中食べる事が出来ます。
５日ほど保存もできます。私は子供の頃このサラダが大好きでしたが、私の子供たちも同じように大好きです。

Räucherlachsschnecken　　
●5.スモークサーモンの渦巻タルト
特に北ドイツでは、スモークサーモンが好んで食べられます。また小さなタルトが人気でレシピが沢山あります。
渦巻きタルトは冷凍のパイ生地で作れるので、あまり手間をかけずにすぐに焼く事が出来ます。また、出来上がりタルトは冷凍も出来るのでとても便利です。

Knäckebrot　　
●6.クネッケブロート
ドイツ北部、デンマーク、スウェーデンなどの北欧では「クネッケブロート」がとても人気です。「クネッケブロート」は、
全粒粉から作られる平らな乾燥パンです。とてもカリカリしているので、食べる時にぽっきり折れる音が聞こえるため「クネッケ」が語源とされています。
食物繊維が豊富なので、とてもヘルシーです。また、乾燥させているため、数週間、時には数ヶ月の保存が可能です。クラッカーのようにトッピングなしで食べても、普通のパンのようにトッピングしてチーズやソーセージ、ジャムなどを塗って食べても出来ます。クネッケブロートは、軽い夕食として食べたり、小旅行のおやつとして持っていったりすることが多いようです。また、日本のおせんべいのように、午後のおやつとして食べる事も出来ます。
特にこのクネッケブロートは、たくさんの種とスペルト小麦粉を使って作るので、健康的。ミネラルなどの栄養素を沢山含んでおり、美味しくヘルシーなパンが焼きあがります。
生地を捏ねたり、寝かせたりする必要がないので、初心者の方でも安心して作れるレシピです。クネッケブロート全体が完全に混ざり合い、約1時間で焼き上がります。

Kürbis-Feta-Walnuss Aufstrich　
●7.かぼちゃ・フェタ・クルミのスプレッド
一年中食べられる、クリーミーでスパイシーなスプレッドです。クネッケブロートにあわせてどうぞ。他にもピタパンや白いパンやバゲットにも合いますよ。

Vegetarische Döner mit Falafel　
●8.ファラフェルのベジタリアンのケバブ
日本でもドネルケバブ屋さんが沢山出来ましたね。実はドネルケバブはドイツ発祥の料理であることは、あまり知られていません！
1972年、トルコ人のカディル・ヌルマンは、ドイツの首都ベルリンで初めてドネル・ケバブを作りました。現在ではドイツ全土、小さな村にもお店があります。
その数は何千！ラーメンが日本人のソウルフードであるように、ドネルケバブはドイツの若者のソウルフードなのです。
残念ながら、私は日本ではドイツほど美味しいケバブを食べたことがないのです。というわけで、今回のメニューと今後のクラス。
３回に分けてドイツで人気のあるケバブ３種を伝授します。
このケバブのバリエーションは、肉の代わりにファラフェルが入っています。ベジタリアン向けです。お肉がたっぷり入ったドネルケバブより、
軽くまた冷めてもとても美味しいです。さらに、ファラフェルを使ったケバブはとてもヘルシーです。
ピクニックなどのサプライズで手作りのケバブを持っていけば、みんなにとって忘れられない1日になるはずです。桜の木の下で冷えたビールで乾杯するのにぴったりです。

Fladenbrot　　
●9.ピタパン
高校・大学時代、友人たちとBBQやピクニックパーティーをよく開きました。お決まりは大きいピタパンと沢山の種類のディップ。
でも、オリジナルのケバブにはピタパンも必要なんですよ。このレシピはとても簡単！大きなピタパンから小さなピタパンまで大きさも自由に作れるようになります。ケバブを詰めて召し上がってみてください。

Klassische Weißwurst　　
●10.伝統的な南ドイツの白ソーセージ　（ヴァイスヴルスト）
ソーセージはビール（できればドイツのビール！）ととてもよく合います。初めてのソーセージ教室に白ソーセージ　（ヴァイスヴルスト）を選びました。基本的な作り方をすべて教えます。
次の教室では、他の地方で有名なソーセージのレシピを紹介していきます。
ヴァイスヴルストは、南ドイツに伝わる特別で、とても伝統的なソーセージです。焼かずに煮て作ります。
色だけでなく、味も優しいです。伝統的に「ヴァイスヴルスト」は甘いマスタードとプレッツェルそして大きなジョッキに注いだドイツビールと一緒に楽しむのが一般的です。南ドイツではどこのレストランやビアガーデンでも食べる事が出来、オクトーバーフェストでも沢山食べられています。昔は、ヴァイスヴルストは朝一番か二番の朝食にしか食べられなかったが、今では一日中食べる事が出来ます。

Käse-Lauch Suppe　　
●11.チーズと長ネギのドイツのお母さんスープ
３．４月の前半はまだ肌寒い日があるため、外から帰ってきた後に、温かいものが食べられるのは嬉しいですね。
このスープは、スープジャーに入れて持っていくととても便利です。ひき肉、チーズ、長ネギをいっぱい使ったボリュームがたっぷりのクリーミーなドイツのお母さんのスープです。これはドイツでとても人気のあるスープです。このスープはとてもよく冷凍出来、電子レンジで温め、いつでもフレッシュに食べられます。大人も子供もみんな大好きなスープなので、実家に家族全員が集まる時は、お父さんがいつも作ってくれます。

Erdbeerlimes　　
●12.苺リキュール
苺がいっぱい入っているフルーティーで、鮮やかな赤が映えるリキュールです。しかも、このリキュールは５分もかからず簡単に作れます。
このリキュールをプレゼントとしても最適ですす。お花見やピックニックにもとても良く合います。