現在、４月の上旬から１ヶ月の間、年に一回の断食月、ラマダンを迎えています。
中央アジアはソ連時代に宗教が否定されていた影響であまりイスラム教が厳しくないように思われることがありますが、実際にはラマダンの時期には多くの人が日の入り後のご馳走を楽しみに、日中断食をします。街には特設の市場が出現し、多くの食材やご馳走がたくさん売られ活気に満ち溢れます。
家庭でもご馳走を食べ、毎日あちらこちらへお呼ばれをしてご馳走頂くことになるので太ってしまう人もいます。夜には西洋のハロウィンのように子供たちが家にやってきてお菓子をあげます。
ラマダン時期の実際の過ごし方や、特別な雰囲気を皆様にお伝えしながら、3品をみなさんと一緒に作ります。

Ko’k monti　（春のマンティ）

Ko’k montiは直訳すると青菜のマンティとなりますが、春に食べる食べ物で、この時期、「春の七草」と同じようにさまざまな葉を摘んでマンティを作ります。ほうれん草もよく使われます。
蒸し器がなくても作れる、ジューシーでとっても美味しいマンティを作ります。
美しい成形にはコツがあります。みなさんが成形できるようにじっくりお見せします。もし忘れてしまったら後日お送りする録画でいつでも復習ができます。

xurmo　(デーツのサンド)

ラマダンの時期、日没後の開口一番に食べるものといえば、デーツです。
デーツは中央アジア内では収穫されませんが、この時期に向け大量に輸入され、
ラマダンに決して欠かせないものの一つです。鉄分やカリウム、カルシウムなど栄養価が非常に高いことで有名で、とても大切なフルーツとされています。
デーツはそれだけでも美味しいのですが、ひと工夫加えるとさらに美味しく、ゴージャスでお土産にも喜ばれるスイーツに変身します！

majnuntol salati（柳サラダ）
見た目が長い枝を垂らした柳に見えることからそう呼ばれるこのサラダは、
カリカリのジャガイモが最高の食感を出してくれる食べ始めたら止まらない絶品サラダです。用意をしておけば、食べる時にさっと混ぜ合わせて最も美味しい状態で食卓に出せることも魅力の一つです。レモンを使ったドレッシングがとてもよく合い、食欲をそそります。