Pan con tomate
●パン・コン・トマテ
スペイン、特にカタルーニャ地方の代表的な料理で、その名前は「トマトとパン」というシンプルながらも魅力的な意味を持っています。この料理は素朴ながらも深みのある味わいで、スペイン料理の心とも言える一皿です。
パン・コン・トマテの起源は、19世紀のカタルーニャ地方にさかのぼります。当時の農家の人々が、収穫したばかりの新鮮なトマトと、手作りのパンを使って日常的に楽しんでいたと言われています。これが、地元のバルやレストランに広まり、現在ではスペイン全土で愛される料理へと成長しました。
その素材の新鮮さと、手間をかけずに作ることができる手軽さが、この料理を特別なものにしています。トマトの甘みと酸味、オリーブオイルの豊かな風味、焼いたパンの香ばしさが口の中で絶妙に絡み合い、シンプルながらも忘れられない味わいを提供してくれます。
パン・コン・トマテは、タパスの一品として、また家庭料理としても楽しまれており、その場の雰囲気に合わせて様々なアレンジが可能です。友達との楽しい集まりや、家族との温かい食事に、この素朴で美味しい一皿を加えることで、スペインの陽気で親しみやすい文化を感じられるでしょう。

Gazpacho
●ガスパチョ
スペインのアンダルシア地方が発祥の冷たいスープで、その歴史は中世にまで遡ります。ロマンス溢れるスペインの暑い夏を象徴するこの料理は、長い歴史を通じて地中海の風味が凝縮された逸品となっています。
この美しい赤いスープは、新鮮なトマトを中心に野菜を粗くジュース状にし風味を引き立てます。さらに、冷蔵庫でよく冷やすことで、夏の暑さを吹き飛ばす爽やかな味わいが楽しめます。
ガスパチョのルーツは、アラブ時代にさかのぼります。当時はトマトを使わず、硬いパン、ニンニク、オリーブオイル、水、酢で作られていました。16世紀に新大陸からトマトが持ち込まれて以降、現在のような鮮やかな赤い色のガスパチョが誕生しました。
この深い味わいのスープは、農家の方々が余った野菜を使って作る家庭料理として始まり、次第に高級レストランでも楽しめるデリケートな一皿として進化しました。一口飲めば、アンダルシアの太陽と風を感じ、歴史の深みに浸ることができるでしょう。

Salpicón de marisco
●サルピコン・デ・マリスコ
スペインの海沿いの地域で特に人気のある、シーフード料理です。その名前はスペイン語で「細かく切る」という意味を持ち、その名の通り新鮮な海の幸を細かく刻んで調理されます。
この料理は、ムール貝、エビ、タコ、蟹などの様々なシーフードを心地よく味付けし、それらを新鮮な野菜と合わせて爽やかな味わいに仕上げます。冷たくして供されるため、暑い夏の日に特に最適です。
サルピコン・デ・マリスコの歴史は、古くからスペインの港町に住む漁師たちの間で生まれたと言われています。新鮮な海産物を豊富に使える彼らが、その日の獲れたての素材で手軽に楽しめる一皿として創り出しました。時間と共に、この料理は地域ごとに異なるバリエーションを生んでいます。
口の中で広がる海の香り、シャキシャキとした食感、レモンの酸味とオリーブオイルの香りが絶妙に絡み合うサルピコン・デ・マリスコは、まるで海辺の風景を感じさせてくれる一皿です。
豊富な栄養素と爽やかな風味で、健康的な美食を求める方々にも愛されています。

Tarta de queso vasca or Basque Cheesecake
●バスクチーズケーキ
このチーズケーキの歴史は、1990年代にサン・セバスティアンの有名なバー、ラ・ビニャで始まったとされています。伝統的なチーズケーキのレシピをアレンジし、上部を焦がすことで風味を生み出しました。
軽くてふんわりとした食感が、口の中で溶けるように広がります。その独特の風味と食感が、すでに世界中で話題を呼んでいます。このスペインの美味に、ぜひ一度舌鼓を打ってみてください。
バスクチーズケーキは、おしゃれなカフェやレストランで楽しめるだけでなく、家庭での調理にも適しています。焼きたての暖かさと、冷やして楽しむ濃厚さの二通りの食感も魅力の一つです。

“Vino“
●ワイン

“Tea or Cofee“
●紅茶かコーヒー

“Welcome drink“
●ウェルカムドリンク