まもなくバレンタインデー「愛の祭典」が訪れます。
ドイツ語には「人の心への道は胃袋を通る」ということわざがあり、「美味しい食事」は愛の証とされ、大切な人の愛を呼び覚まし、持続させるという教えがあります。

今年は、記憶に残したい「キャンドルライト・ディナー」の為の、特別な３コースをご提案したいと思います。お友人やご家族への小さいチョコレートプレゼントのレシピもご紹介します。

キャンドルライトディナーメニュー：

まずはスターター。サクサクのブレッドスティック、フルーティーなサラダ、クリーミーな卵、焼きたてのバゲットにレバーパフェ、白ワイン風味の魚スープにエビフライです。

メインディッシュはドイツの伝統的な牛肉巻き（牛肉の詰め物）、自家製伝統パスタ、シュペッツェ、赤キャベツ、ローストアーモンドの芽キャベツです。
南ドイツのパスタレシピのバリエーション「ケーゼシュペッツレ」を添えて、とろけるチーズがお好きな方におすすめです。

デザートには：ホットチェリーに溶けたチョコレートの入った小さな温かいチョコレートケーキ、または有名なザッハトルテのスライスです。

プレゼントは友達や家族へたくさんの素材を使った、まるで高級デパートで買ったような味と見た目のチョコレートを簡単に作る方法を授業で行います。

●１．Brotstangen　－ブロッツタンゲン(ドイツのグリッシーニ）
私の子供達はサクサクした長いブレッドスティックが大好き。その横で私は赤ワインを飲みながら一緒につまんでいます。
基本のプレーンに他にローズマリー＆胡麻、チーズ、トマト、ブラックオリーブ＆オレガノと味を変えて楽しみながらね！
プレーンでチョコレートフォンデュをつくっても最高！スティックをチョコレートに浸しチョコレートを固め、おおきな自家製ポッキーを作れます。

●２.Himbeer-Walnuss Salat　－　ラズベリーとクルミのサラダ

ザクロの種、リンゴ、ローストしたクルミとベーコンに生ラズベリーのヴィネグレット（自家製ドレッシング）を使ったフレッシュでフルーティーなサラダです。
このドレッシングは、夏のサラダにもとてもおいしく、またBBQのベイクドチキンのソースとしても使えます。

●３.Bauernbaguette　－　バオアーバケット（農家のバゲット）
台所に常備してある６つの材料で、２時間もあれば、とても簡単で美味しい「ドイツの農家のバゲット」が焼けます。
サクサクとした食感で、中はとてもしっとり。
食事に添えるなら少し厚めに斜めスライスして。薄目の輪切りはカナッペに最適。チーズやソーセージはもちろんのこと蜂蜜やジャムをかけても美味しくいただけます。

●４．Leberparfait　－　レバーパフェ
皆さんはドイツの「レバーパフェ」をご存じですか？いつものレバーペーストとは一線を画した特別なおかずです。
ドイツでは結婚式などのお祝い事や、クリスマスなどの祝日の規模が大きくそして高級なビュッフェや特別な朝食で用意されます。
知名度の高いレバーペーストやレバーペーストを使ったパンももちろん人気なので、いつでも食べれます。
けれど「レバーパフェ」はもっとクリーミー。新鮮で上質のレバーや、ポートワインなどの特別な材料をふんだんに使っています。
トーストした食パンやバゲットにフルーティなジャムと一緒につけて食べるのも伝統的な食べ方です。

●５，Gefüllte Eier　－　ゲフュルテ・アイアー（デビルドエッグ）
日本人だけでなく、ドイツ人も卵が大好きです。デビルドエッグはドイツでは「ゲフュルテ・アイアー（ぬいぐるみの卵）」と
呼ばれていてアメリカのデビルドエッグと味付けが異なります。
ドイツではビュッフェを中心に置かれています。プレーンでも、ビュッフェ風にスモークサーモンとディル、キャビアとオリーブ、アンチョビフィレなどと
一緒に食べても美味しいです。

●６．Norddeutsche Fischsuppe mit Garnelen　－　北ドイツ風　魚スープ。焼きエビを乗せて　
ハンブルクがある北ドイツには、北海とバルト海という２つの海があります。そのため北ドイツ料理には魚のレシピが沢山あります。
最大の港町ハンブルクでは、日曜日に大規模なフィッシュマルクト（魚市場）が開催されます。
うなぎの燻製や北海エビ、サーモンなどシーフードから果物や雑貨まで様々な屋台が並ぶ市場は活気でいっぱい。
このスープは、サーモンなどお好みの魚と白ワインで作ることが出来ます。ハイライトは、スープの上に乗っている焼きエビです。

●７．Rinderrouladen　－　ルーラーデン（ドイツの牛肉巻き）
これはドイツのとても古いレシピです。祖母が日曜日の特別なお昼ご飯としてよく作ってくれたので、父も好んで今でも作って食べています。
ベーコン、タマネギ、マスタード、ピクルスを薄くスライスした牛肉（時には仔牛肉や豚肉）で巻いて焼いたものです。ロールキャベツと似ている大きさと形です。
ソースは赤ワインをたっぷりと。そこに野菜をいれて作ります。

●８．Rotkohl　－ドイツの味ロートコール（赤キャベツの甘い煮込み）
ロートコールは、鴨肉や牛肉のシチューなど、赤肉を使った肉料理にとてもよく合うおかずです。
りんご、果汁、ワイン、スパイスをふんだんに使い、とてもジューシーなキャベツに仕上がっています。

●９．Rosenkohl mit Mandelbutter　－　アーモンドバターで作るローゼンコール（芽キャベツ）
わがやの子ども達は普段、苦みがあるため芽キャベツは食べません。けれどこの芽キャベツには目がありません。大好きです。
柔らかくて甘みがあり、苦味がありません。アーモンドバターのおかげで芽キャベツがうまみたっぷりに変化します。

●１０．Klassische Spätzle　－　伝統的なシュペッツレ
シュペッツレは、昔、南ドイツやオーストリア、スイスを中心に食べられていました。とても古くからあるお料理です。
麺の形作りはパスタとは異なりパスタマシーンは使いません。ドイツではシュペッツレを作る調理器具も売られていますが、
今回はこういった調理器具や麵棒を使わず、まな板とスクレイパーでつくります。好ご期待ください！

●１１．Käsespätzle　－　チーズシュペッツレ
スイス、オーストリア、南ドイツで最も有名で人気のあるシュペッツレ料理です。
出来上がったばかりのシュペッツレにたっぷりのおろしチーズと混ぜ合わせ、
キャラメリゼしたオニオンリングをたっぷりとトッピングします。フレッシュなサラダと冷たいビールや赤ワインにとてもよく合います。

●１２．Vulkantörtchen mit heißen Kirschen　－　ボルケーノ（火山）ケーキとホットチェリー
ここ１０年来、ドイツで非常に人気のあるデザートです。長い下準備の必要がなく、メインディッシュを食べた後１５分もあれば、混ぜ立てのケーキを焼き上げることができます。まだ熱いうちに、中からチョコレート生地が溶岩のように流れ出てくるサプライズがあります。
少し酸味のあるジューシーなシナモンチェリーやクリーム、バニラアイスがよく合います。

●１３．Sachertorte　－　ザッハトルテ
チョコレートケーキといえば、世界的に有名な「ザッハトルテ」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
ウィーンのホテル・ザッハーのオリジナルレシピはそこのホテルのシェフだけが知っている秘伝のレシピです。
これはオリジナルのレシピについて分かっていることを元にしたレシピのバリエーションです。
このチョコレートケーキの特徴は、有名なホテル・ザッハーの名前だけでなく、アプリコットジャムをふんだんに使っていることです。
そのため、他のチョコレートケーキよりもジューシーな仕上がりになっています。

●１４.Schokoladensplitter　－　チョコバーク
本当に美味しいチョコレートほど、身近な材料で工夫してつくれます。ドライフルーツやナッツを敷き詰めた、
「チョコレートバーク」はドイツではお洒落な大人向けのチョコレートとして大人気。
アーモンドにミニプレッツェル、カリッとした香ばしいピスタチオや唐辛子。乾燥させたバラの花びらなど組み合わせやバリエーションも豊富です。

●１５Teetrüffel　－　紅茶プラリネ
バレンタインデーといえばチョコレートが定番です。紅茶とチョコレートの融合させたお菓子を作ってみましょう。
このチョコレートはくちどけの良くクリーミー。で、紅茶による特別なライトフローラルの味わいが楽しめます。